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辻上周治プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

リスクアセスメントのコツ?

辻上周治

辻上周治

テーマ:産業保健

各企業でリスクアセスメントを進めている状況を報告して頂いています。
リスクアセスメントに対する理解が様々ですので、挙がってくるリスク
はもっと様々です。初めて取り組む企業ではあまりリスク要因を挙げられ
ない状況にあるようです。リスクに対する感度の違いなのかもしれません
が、繰り返していくうちに研ぎ澄まされる(レベルアップする)のかも‥
と感じています。

コツとしては職場での一連の作業をそのままでリスクを探すのではなく、
まず作業を一作業ずつに分解します。その一連の作業を複数個に分解する
とそのひとつひとつの作業でのリスク評価をして、危険を挙げます。

例えば、
地面に置かれたダンボールの箱から、箱をあけて中身(書類)を取り出して
机の上に出す作業 を分解します。
①地面に置かれたダンボールを確認する
②箱をあける
③中身(書類)を確認する
④書類を取り出して、机の上に出す
このように分解して、①~④のひとつの作業のリスクを挙げていくと必ず
あります。特に初心者が作業することを想定するとリスクを挙げ易いでしょう。

①地面でも平地に置かれているのか、斜面に置かれているのか でリスクは変わります。
②箱をあけるときにカッターを使用するか?
③書類を確認しますが、一枚一枚の書類かどうか。束になっていたら、重さはどうか?
④無理な姿勢での持ち上げは腰痛につながります。中身を確認してから、書類の重さに
 よっては机の上に出す前に机よりやや低い作業台へ移すことも大切かもしれません。
いろいろとリスクを挙げていきます。ここでは想像力が大切です。

『作業を分解する』ことを意識してリスクアセスメントしてください。
是非、無災害をお願いします。ご安全に!

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辻上周治
専門家

辻上周治(医師)

つじがみクリニック

主治医と産業医とは同じ医師ですが、立場が違います。産業医は本人だけでなく会社からの情報(上司や職場の周囲からの情報)も入手して意見を出します。産業医は中立的立場での見解・意見を提示できるのが強みです。

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