HIV
十分な休養と治療、そして十分な準備(リワークの利用など)を経て、復職しても
問題なさそうだなと思えるような方は本当にうまく復帰できています。初めは焦りも
ありますが、休養してゆっくりと振り返りができて自分なりの対応策ができる頃には
休養の当初は焦りが多かったと教えてくれます。
生活リズムが整っていないにもかかわらず、焦って主治医へ復帰の診断書を求めて
復帰しても結局はうまく行かないことが多いと感じています。その為、不十分な段階
での復帰と思われる場合には、産業医意見としては『要休業』と記載します。それでも
復帰させている会社もあり、数日後に再度の休養に入っていることも多々あります。
産業医である私のところにやってきて、産業医意見を要休業から復職可能と書き換えて
欲しい・書き換えろと迫ってくる方もあります。私は医師の業務の内、産業医として
意見を出す立場ですので、産業医業務を全うするために『要休業』を『復職可能』とは
できません。復職しても問題ないと判断される場合には、『復職可能』と記載して
います。
これが『産業医』としての責任だと考えています。