コラム
おばちゃんネットワーク(産業保健)
2013年1月24日
自分の個人情報が流出していると心配して相談に来られる社員は意外とあります。
昔に比べていろんな情報が飛び交い、個人情報が流出しやすくなっている社会状況
も現代社会にはありますが、『???』と思うような相談もあり、症状のひとつ
だと思われます。治療を開始すれば、症状はほとんど治まります。
「自分自身の個人情報(引越しする予定先の住所)が〇〇市に拡がっているし、
△△市の一部にも拡がっている。その情報は、『おばちゃんネットワーク』を介して
私の個人情報が拡がっていくんです。先生、最近おかしなことばかり起きてるんです。
どうして私はあんなことをされるんでしょうか?どうやったら止められますか?」
「みんな暇なんでしょうか。なぜ、私の個人情報をやり取りしたり、電車の中でも
私をじろじろみて笑っていました。その人が読んでいる雑誌を覗き込んだら、流出した
私の顔写真が乗っていて、それを見比べて笑っていたようです。もう耐えられません」
このような妄想も、精神科での治療を受けるとすっかり消失してしまいました。
上記のような、ここまで広域の“おばちゃんネットワーク”はなかなか無いと思いますが、
町内や小さなコミニュティーぐらいならあり得るのかも知れません。この方の場合には
妄想以外にも、症状がありましたので、疾患として精神科へ紹介しました。本人も納得の上、
受診してもらうことができましたので、治療のおかげで症状の消失につながりました。
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