コラム
主治医が産業医を兼ねる?(産業保健)
2013年9月30日
私自身は主治医である患者様に対して、産業医を兼ねることはしていません。
主治医と産業医は立場が違いますので、意見・見解が不明確になってしまい
企業・職場へ迷惑を掛ける可能性があるからです。
実際に困っておられる企業の人事・労務担当があります。
産業医契約している医師がおられるのに、当クリニックがメンタル相談(復職
面談の依頼)を受けることが増えてきています。主治医、兼、産業医となると
どうしても復職判断のハードルが低くなりがちで、会社として人事としては
困っているとの相談です。
ひとりの医師が、主治医としては復職可能だが、産業医としての意見は復職は
時期尚早と説明すると患者様(兼、労働者)や職場も混乱するでしょうし、
私はどうもうまく立ち回れそうにありません。産業医としての意見をしっかりと
提示するためにも、ひとりの方の主治医と産業医を兼ねることは避けるのが
いいと思っています。
在宅医療の対象者で、主治医の立場で復職の診断をしないといけない場合が今後は
あるかもしれません。在宅勤務への復職です。想定できるのは癌ターミナル患者様や
ALSの患者様ですね。難しい問題です。大いに悩みそうです。勉強します。
辻上周治
関連するコラム
- 振り込め詐欺 2013-04-23
- 休職の手引き④ 2013-04-05
- 補聴器は効果ないって言われました③(産業保健) 2013-01-07
- HIV 2013-03-28
- 休養中の面談 2013-03-22
カテゴリから記事を探す
辻上周治プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。
辻上周治のソーシャルメディア