【定着率UPに効果的】“感謝されない職場”が社員の心を離れさせる-定着率に効く“ひと言”の力-

山田裕介

山田裕介

テーマ:人材育成、幹部育成、リーダー育成、モチベーションUP、やる気UP、ストレングスファインダー


強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。

・「頑張っているのに評価されない気がする」

・「やって当たり前と思われていて、誰も気づいてくれない」
そんな“報われなさ”を感じて、会社を去る社員は少なくありません。

給与や制度よりも、人は“感謝されている実感”で動くものです。


今回は、意外と見落とされがちな“ひと言の力”に焦点を当て、

ストレングスファインダーを活かした感謝の伝え方についてご紹介します。

【合わせて読みたいコラム】
「“辞める理由”の本質は、給与でも労働時間でもなかった」
「なぜ頑張っている社員が辞めてしまうのか?」を深掘りしたコラムです。

1、「うちは感謝なんていちいち言わない文化です」

ある管理職が言いました。
「昔から“やって当然”の空気があるし、感謝なんてわざわざ言わないよ」

一方で、離職した社員にインタビューをすると、

  • 「評価されていないと感じた」

  • 「自分がいてもいなくても変わらないと思った」

という声が多く聞かれます。
このギャップが、定着率を下げる最大の盲点です。

2、感謝は“甘やかす”ことではない

感謝を伝えることに抵抗を感じる人もいます。

  • 「優しさがなあなあになるのでは?」
  • 「成果が出てから褒めればいい」
  • 「仕事は黙ってやるものだ」


でも、「感謝を伝える」ことと、「甘やかす」ことは別です。

感謝は、行動や姿勢を“見ている”というサインであり、
「あなたの存在が組織に貢献している」という承認そのもの。

これがあるからこそ、社員は前向きに踏ん張れるのです。

3、感謝の“言語化”がモチベーションを生む

感謝の気持ちがあっても、言葉にして伝えなければ
“存在しない”のと同じです。

そして、「ありがとう」に“具体性”が加わると、

相手のモチベーションはさらに高まります。

たとえば:
・「昨日の資料、本当に助かったよ。
 あのスピード感はあなたの“達成欲”が活きてたね」
・「現場で混乱してたとき、周囲に声かけしてくれたの、
 すごく安心感あった。“親密性”が出てたね」

こんな言葉が日常に飛び交う職場なら、

・「自分の強みが認められている」
・「ここにいていい」
と感じられるはずです。

4、ストレングスファインダーで“感謝の視点”を広げる

ストレングスファインダーは、

社員同士がお互いの強みを具体的に認識し、
「何をどう感謝するか」が見えやすくなるツールです。

  • 普段は気づかない貢献(例:調和性=会議の空気を整えてくれる)

  • 当たり前に見える努力(例:規律性=ミスなく毎回報告書を出している)

  • 目立たないけど不可欠な支え(例:慎重さ=リスクを事前に回避している)


こうした“陰の強み”が見えることで、
感謝の質が深まり、関係の質が変わるのです。

5、感謝は「関係性の信頼残高」を貯める

心理的安全性の高い職場は、

“信頼”という名の残高を日々の関わりで積み上げています。

  • ミスがあっても、「普段がんばってるし」とフォローされる
  • 厳しい指摘も、「この人は自分を見てくれている」と受け取れる


この“残高”の基本通貨こそが、「感謝のひと言」なのです。

6、感謝の文化がもたらす3つの効果


  1. 定着率の向上
「自分の存在が認められている」と感じる社員は、辞めづらくなります。
  2. 協力関係の深化
感謝し合える関係では、助け合いが自然に起きます。
  3. 心理的安全性の土台形成
「ここで何を言っても、受け入れられる」という信頼

が生まれます。

7、まとめ

「ありがとう」のひと言は、
一番コストがかからず、
一番効果のある組織改善の方法です。

そして、ストレングスファインダーを活用すれば、

“何に対して、どんな風に感謝するか”が言語化され、文化になる。

「感謝されていない」と感じた社員は静かに心を離していきます。

あなたの職場では、感謝が“伝わる形”で交わされていますか?

【ご相談・導入のご案内】

株式会社ストレングスアスリードでは、

ストレングスファインダーを活用した
「感謝が文化になる組織づくり」を支援しています。

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山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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