リーダーにこそ必要なフォロワーシップ――組織を強くする“支える力”とは?

山田裕介

山田裕介

テーマ:人材育成、幹部育成、リーダー育成、モチベーションUP、やる気UP、ストレングスファインダー


リーダーと聞くと「先頭に立ち、
チームを引っ張る存在」と考えがちですが、
実は本当に優れたリーダーはフォロワーシップ(支える力)
を兼ね備えています。

指示を出すだけのトップダウン型のリーダーシップでは、
部下の主体性が育ちません。

では、リーダーに必要なフォロワーシップとは何か?
組織全体の成長につながるリーダーの「支える力」について解説します

フォロワーシップとは何か?

① フォロワーシップの定義

フォロワーシップとは、
単に「上司に従うこと」ではありません。

むしろ、リーダーを支え、
組織の目標達成を促進する主体的な行動を指します。

例えば、NASAでは宇宙飛行士の最終選考で
「フォロワーシップが発揮できるか否か」を重視すると言われています。

それほど、組織の成功には「支える力」が不可欠なのです。

② フォロワーシップ型リーダーシップとは?

従来のリーダー像は
「カリスマ的な存在がチームを引っ張る」ものでした。

しかし、変化の激しい現代では、
リーダー自身もチームメンバーを支え、
共に成長する姿勢が求められています。
・指示命令型のリーダー
 → 部下の主体性が育たず、依存体質の組織に
・フォロワーシップ型のリーダー
 → 部下が主体的に動き、組織が自走する
フォロワーシップ型リーダーシップは、
「支えることがリーダーの役割」という考え方に基づいています。

2、フォロワーシップを実践するためのポイント

① 部下の主体性を引き出すために“任せる”

フォロワーシップを発揮するには、
リーダーがすべてを管理しようとせず、
メンバーに仕事を任せることが重要です。

具体的な取り組み

・業務の権限を委譲する
 →細かく指示するのではなく、
  大枠のゴールだけを示し、部下に考えさせる。
・失敗を許容する環境を作る
 →部下が安心して挑戦できるよう、
  「チャレンジは歓迎」という文化を醸成する。

任せることで、リーダーは部下を「支える」ことに集中できます。

② 傾聴と承認で信頼関係を築く

リーダーが部下を支えるためには、「話を聞く」「認める」姿勢が不可欠です。

具体的な取り組み

・アクティブリスニングを実践する
 →部下の話を最後まで聞き、共感し、意見を尊重する。
・フィードバックを意識する
 →成果だけでなく、努力や成長のプロセスを認めることで、
  部下のやる気を引き出す。
「部下が主体的に動かない」と感じるなら、
まずはリーダー自身がどれだけ「支える姿勢」を
持っているかを振り返ることが大切です。

③ 変化を観察し、成長を促す

フォロワーシップを発揮するリーダーは、
部下の小さな変化に気づき、成長を後押しする存在でもあります。

具体的な取り組み

・部下の行動の変化を記録する
 →以前と比べてどんな成長があったかを観察し、本人に伝える。
・定期的な1on1ミーティングを実施する
 →部下の成長を振り返り、今後のステップを一緒に考える。

成長を実感できると、部下はより主体的に動くようになります。

3、フォロワーシップが強い組織のメリット

フォロワーシップが組織に根付くと、次のようなメリットがあります。
・リーダーが1人で抱え込まなくなる
 → 組織全体の負担が分散し、持続可能なマネジメントが可能に。
・部下が主体的に動くようになる
 → 指示待ちではなく、自分で考え行動する社員が増える。
・組織のエンゲージメントが向上する
 → 信頼関係が深まり、働く意欲が高まる。

リーダーが「支えること」を意識すれば、
組織全体の生産性が向上し、持続的な成長が可能になります。

4、まとめ:リーダーが“支える”ことが強い組織を作る

リーダーに求められるのは、
「引っ張る力」だけではなく、「支える力」です。

フォロワーシップを発揮することで、
部下の主体性を引き出し、組織の成長を促進できます。
フォロワーシップを発揮するためのポイント
1. 部下に仕事を任せ、主体性を引き出す
2. 傾聴と承認を意識し、信頼関係を築く
3. 部下の変化を観察し、成長を促す

リーダーがフォロワーシップを意識することで、
組織全体のエンゲージメントが向上し、自律的に動くチームが生まれます。

あなたのリーダーシップは、「引っ張る」ばかりになっていませんか?
今こそ、「支える力」を意識して、組織の未来をつくるリーダーへと進化していきましょう!

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

山田裕介
専門家

山田裕介(企業研修講師・ストレングスコーチ)

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

山田裕介プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

社員のやる気を引き出すリーダー育成、オーダーメード研修のプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫のビジネス
  4. 兵庫の人材育成・社員研修
  5. 山田裕介
  6. コラム一覧
  7. リーダーにこそ必要なフォロワーシップ――組織を強くする“支える力”とは?

山田裕介プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼