屋上緑化、屋上庭園。実際に5年住んでみました。
家は立体で考える
家を建てるとき、多くの人が最初に考えるのが「間取り」なのではないかと思います。
ハウスメーカーのパンフレット、住宅情報サイトの画像を見ても、掲載されているのは殆どの場合「間取り」「平面図」です。
しかし、家は平面ではありません。
現代の家は、二階建て、三階建てが殆どですし、たとえ平屋の家であっても天井高の違いで快適性が全然違ってきます。
家を建てるときに考えておいて欲しいこと、それは「立体で考えること」です。
そして「立体で考える」家のプラン設計で検討してみて欲しいことが「屋根の利用」つまりルーフバルコニーやリビングバルコニーです。
今回は、ハウスメーカーの間取りで見ることの少ない「リビングバルコニー、ルーフバルコニー」について、その採用プラン例を幾つか書いていきたいと思います。
屋上ルーフバルコニーのある家
屋上全体のルーフバルコニーは、ほぼ家の大きさ分のスペースがとれるので、狭い敷地でも広い庭を作ることが出来ます。
屋上は日当たりが抜群に良く、外部からの視線も気になりません。
子供のいる家庭では、「遊び場」としても充分使えます。
雑草も少ないので、家庭菜園などにもお勧めです。
リビングバルコニーのある家
リビングルームと繋がったバルコニーもおすすめです。
2階リビングの場合、前面道路からの視線も気にならない「専用庭」になりますので、様々な楽しみ方が考えられます。
直ぐに外に出られる広いバルコニーは、気軽に日常的な活用か可能です。
ガーデンファニチャーを置いて、屋外カフェ気分で楽しんでも良いですね。
屋外階段のあるルーフバルコニー
ルーフバルコニー、リビングバルコニーを合わせた形です。
屋外に階段を付けるなど、費用面は若干高くなりますが、家全体の広さをそのまま庭として使えます。
立体的な「庭」は、工夫次第で様々な使い方が出来そうです。
ビルトインガレージのある家
家にビルトインガレージを作り、その上をルーフバルコニーにするという手法もあります。
このような形は、従来、掘り込み車庫でも似たような形がみられました。
今回の提案はビルトインガレージと家を一体的に設計することで、「車庫」「住居スペース」「バルコニー」を一体的に利用出来ます。
日常の買い物に車を利用する人には、特にお勧めです。
スキップフロアのある家
家の天井高を変える「スキップフロア」を採用し、そこにルーフバルコニーを組み込むという方法もあります。
家に求められる天井高は、部屋の種類によって違います。
駐車場の天井高はそんなに高くなくても良いし、反対にリビングの天井高はなるべく高くしたい・・・こういうときにお勧めした設計手法です。
傾斜地の家
道路面より家の敷地が高い土地は道路からの視線も気にならず周辺の眺めも良いのですが、家を出入りするたびに階段を上り下りしなければならないという面倒があります。
また、そのままの高い敷地で家を建てても、掘り込み車庫を作って家を建てても、工事費は普通の土地より割高になってしまがちです。
このような土地に家を建てる場合、その土地の高低差を家の設計の中に組み込んでしまい、土地に逆らわずに家を建てるという方法もあります。
この図のように家を建てれば、玄関のアプローチはスムーズになりますし、日当たりが欲しいリビングと前庭とセットで二階にすることで、道路からの視線の気にならない「リビングガーデン」を作ることが出来ます。
このようなプランは、車椅子の利用などバリアフリーの家を検討されている人にもおすすめです。
自由で楽しい家づくり
いまま幾つかのリビングバルコニー、ルーフバルコニーのある家の例を挙げてきました。
自由な発想で家を考えれば「家が建っている部分」と「残りの敷地が庭(駐車場)」という2つの部分だけでなく、「もう一つの庭」が創出できる可能性があります。
家を立体的に考えることで様々な可能性が生まれ、間取り図だけでは判らない「楽しい家づくり」が考えられるようになります。
家を建てるときは、是非、設計者と自由な発想で様々な可能性を追求して貰えればと思います。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
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