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浅井知彦

コンクリート住宅設計のプロ

浅井知彦(あさいともひこ) / 一級建築士

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

コラム

デザイナーズ物件で空室対策

2020年5月11日

テーマ:建築家

コラムカテゴリ:住宅・建物

賃貸マンションの空室対策に、内装のデザイナーズ物件化をおすすめします。


今回おすすめするのは、「単身者向け賃貸マンション」の1室を対象とした「デザイナーズ物件リフォーム」です。

建物全体を建築家が設計した「建物全体がデザイナーズマンション」ではありません。

水回りリフォーム

私は今までの経験から、賃貸物件を探して居る人、特に単身者の行動様式をみて、以下のような物件が求められているのではないかと考えています。


◇物件は差別化が大事

今の賃貸物件探しは、不動産屋さんに行かなくてもネット検索で情報が溢れています。

部屋探しをしている人は、「値段」「広さ」「築年数」などで検索し、充分知識を得た上で部屋を選んでいます。

そうなると、「値段」「広さ」「築年数」以外の物件の差別化を行わないと、まず、選択肢として目に付きません。


◇一生住む物件を探しているのではない

単身向け賃貸は一時的に住む住居です。

ローンを組んで購入する住居、資産となる不動産物件ではありません。

従って物件を選ぶ側は、ある程度「冒険」も可能です。

手堅い実用性より見た目のデザイン性で選んでも、あまりリスクはありません。


◇見栄え重視です

今時ですから、引っ越したときにインスタグラムなどで、友達にも自慢できる物件に住みたいという人は多いと思います。

若年層が一人で住む家だからこそ、友達がきても自慢できる、センスのある物件が高評価です。


◇万人にうけなくて良い

物件探しでは、同条件の物件を幾つも内覧しますから、殆どの部屋が同じインテリアであることに飽きがきています。

他の部屋とは違う「唯一感」は大きなアピールポイントになります。

キッチン
※写真は三和カンパニーのミニキッチンです


また、デザイナーズ物件については、オーナー側にも以下のようなメリットがあると考えています。


◇住む人が良い人

住居にこだわりのある人が選ぶ部屋ですから、比較的大事に部屋を使ってくれると思います。


◇家賃で有利

「値段」「広さ」「築年数」とは別の価値観で選んでもらえますので、家賃設定が有利になります。

特に「築年数」が古くても、大きなデメリットにならなくなります。


◇ネット検索でも目立つ

デザイナーズ物件は特別感があります。

検索キーワードに「デザイナーズ物件」が入っていることもあり、ネットでも物件が目立ちます。

壁紙にアクセントカラー
※アクセント壁紙を使った部屋


すべての賃貸住宅の部屋がかっこいいデザイナーズ物件であれば、こういった物件は全然目立たなくなるのかもしれません。

しかし今は、ちょっとこだわりのデザイナーズ物件は、空室検索でも殆どありません。
(決まりやすいから残っていない可能性もあります)

賃貸マンションの空室対策には、内装のデザイナーズ物件化をおすすめします。

特に築年数がある程度経って、リフォームを入れようかなあと思う物件であれば、一層効果的だと思います。


  ◇ ◇ ◇


家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。

テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】

興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。


 ◇ ◇ ◇


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