鉄筋コンクリート住宅の問題点とは(2)
今回は鉄筋コンクリートで作られた家について、「誤解されているんじゃないか」という点について、書いていきたいと思います。
ハウスメーカーと違って、コンクリート造の家については、実際には見たことがないという方も多いかと思います。
今回のコラムを少しでも参考にして頂き、家を建てるときの選択肢の一つにして頂ければと思います。
◇コンクリート住宅、内装は自由です
いろいろなモデルハウスを見学された方はお気づきかもしれませんが、家のインテリアや内装仕上げから、住宅の構造は、まず判りません。
軽量鉄骨のモデルハウスを見学しても、鉄骨は見えません。
在来木造で作られた家でも、構造壁や柱は、まず発見出来ません。
たまに木造で「梁を見せる」家もありますが、インテリアデザインとして、わざと「見せている」ものです。
現代の住宅においては、構造と内装の仕上げは別のものだと考えて下さい。
コンクリート住宅の内装も、自由に選んで頂けます。
一番多い仕上げはクロス仕上げですが、塗り壁もタイル張りも問題ありません。
天然素材のしっくい壁にすることも出来ます。
無垢の木を壁の内装材にすることも出来ます。
クロスの代わりに、和紙を使うことも出来ます。
インテリアとしてコンクリートを見せることもありますが、家の中の一部であることが殆どです。
内装の仕上げについては、デザインも含めて、自由に選んで頂けます。
◇木造より寒そう、冷たそう・・・は誤解です
これは全く逆です。
コンクリートという素材から「冷たそう」と感じるのかもしれませんが、実際には、壁、床、天井に断熱材+内装材+内装仕上げがされていますので、断熱性は非常に高くなっています。
また、コンクリート住宅は気密性が高く、室温の上下があまりありません。
実際、エアコンを選ぶときの「畳数の目安」をみると、木造住宅と鉄筋コンクリート住宅では最適な広さが違います。
(木造住宅の方が狭い=木造の方がエアコンの効きが悪い)
これはマンションに住んでいる方には、実感として判って頂けると思います。
◇高そう
鉄筋コンクリートの住宅は、基本的にすべて「手作り」、一戸一戸オーダーメイドで建てる家です。ユニット組み立てなど、規格品ではありません。
そのため、家の値段は、良くも悪くも「工事費の実勢価格」がそのまま反映されてしまいます。
たとえば、鉄鋼や生コンの値段が高くなると、工事費見積はその分高くなります。
建築相場が高い時期に見積をとると「結構高いなあ」と思われるかもしれません。
また、ハウスメーカーと違って「広告費」や「マーケティング費用」などの間接経費が殆どありません。
従って、いわゆる「値引き」というのは、あまりありません。
これも「値段が高そう」と思われる原因かもしれません。
実際の工事価格については、変動はあるのですが、大体、
【格安住宅メーカーより高く、大手ハウスメーカーより安い(まれに建築相場が非常に高いときは、同じくらいになる)】
ではないかと思います。
施工価格については、地震などの災害に対する絶対的な安全性から考えれば、決して高くないと思います。
【参考】過去に地震で倒壊したことのない住宅構造
【参考】一番安全な家を作りたい。
◇コンクリートの家は特殊?
現在、新たに家を買う人のうち、マンションを選ぶ人の比率は約4割となってります。
そして、新築マンションの殆どコンクリート構造(鉄筋あるいは鉄骨鉄筋コンクリート)です。
あまり意識していませんが、「コンクリートで作られた住居の住んでいる人」は、実際にはもの凄く多いのです。
「鉄筋コンクリート造の家」は特殊なものではありません。
賃貸住宅を探すとき、物件情報の「構造」の欄には、「木造」「軽量鉄骨造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」などが書いてあると思います。
もし家賃が同じであれば、この中で一番人気がある住宅は「鉄筋コンクリート造」でしょう。
家を建てるときにも、選択肢の一つとして「鉄筋コンクリート造」を挙げて貰っても良いのではないでしょうか。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
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