スキップフロアの家/ロフトのある家の問題点/注意点について。
今までのコラムは、こちらから。
タワーマンションと注文住宅、どちらを選ぶ?【はじめに】
タワーマンションと注文住宅、どちらを選ぶ?【資産価値、将来性】
タワーマンションと注文住宅、どちらを選ぶ?【維持費、管理費】
住宅は高額な買い物ですから、できるだけ不安要素は取り除いておきたいと思うでしょう。
今回は、タワーマンションと注文住宅、それぞれの不安要素を採り上げていきます。
まず、タワーマンションにおける不安要素について。
前回も書きましたが、まず問題になりそうなのは「大規模修繕の積立金」についてでしょうか。
日本において、分譲タワーマンションの歴史は、そんなに古くありません。
当然ながら、大規模修繕の施工実績も、そんなに多くありません。
御存知の方も多いかもしれませんが、初めての大規模修繕となったタワーマンションでは、ニュースになる程、大きな問題を残しました。
タワーマンションの大規模修繕については、まだ施工技術が成熟したとは言い難い状況です。
毎月支払っている修繕積み立て金で足りるのか、充分な修繕が可能なのか・・・将来、施工実績が増えるに従って修繕費用の見通しもはっきりしてくると思うのですが、今のところはまだまだ未知数であるというのが現実だと思います。
もうひとつの不安要素は、所有者でつくる「管理組合」についてです。
この「管理組合」とは、マンションの掃除などしている「管理会社」ではありません。
そのマンションの所有者でつくる「自治組織」のことです。
法律上、分譲マンションとは「区分所有者でつくる組合によって自治運営されている住宅」であり、その自治運営の主体が「管理組合」となります。
マンションの住みやすさを決める「管理」や、住民が守るべき「規約」などについても、この「管理組合」に決定権があります。
本来は、住人が住みやすいように自治運営される「管理組合」ですが、所有者が多様化し、利害関係が複雑になると、その調整機能が弱まる可能性があります。
たとえば、高級分譲マンションの区分所有者には、
・投機、投資目的の購入(所有者と居住者が異なる)
・外国人による購入(所有者は日本に居住していない)
・法人による購入(不特定の利用するゲストハウス的な住居となっている)
このような購入者が多くなってきています。
「そこに居住している人」と、「一時利用している人」では、問題意識も違うでしょう。
このような所有者が多くなると、管理組合も「住人のための管理組合」としては、機能しなくなる可能性があります。
次に、戸建て住宅のリスクを考えてみます。
戸建て住宅の最大のリスクは、自然災害でしょうか。
想定される自然災害としては、たとえば、地震、水害、土石流、火事(これは自然災害でない場合もありますが)などが挙げられます。
これらのリスクにどう備えるか。まず、経済的な担保としては、各種保険で対応することになります。
地震保険、火災保険など、殆どの自然災害についての経済的リスクは、これらに対応した各種保険でカバー出来ると思います。
もうひとつ、自然災害のリスクとしては、「人命の保護」に関するものがあります。
ある意味、最も重要な「住人の人命保護」については、建物自体の安全性を高めることで対応していきます。
たとえば、きちんとした耐震設計が行われ、ちゃんと施工された住宅であれば、地震で倒壊することは、まず無いといっても良いでしょう。
また、あらゆる外的災害に備えたいというのでしたら、鉄筋コンクリート構造の家を建てるという方法もあります。
壁式RCの場合、過去の地震で一度も倒壊した例がありませんし、外部からの荷重(土砂災害や水害など)についても、倒壊する危険性は、ほぼありません。
【参考】災害から生き延びるための家
戸建て住宅の場合、「しっかりした住宅をきちっと作る」ことで、これらのリスクからは、ほぼ避けられると思います。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
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