【傾斜地、変形地、旗竿地、雛壇地、道路との高低差】変形地は安いのか?
注文住宅を建てる人には、土地を探すところから始める方も多いと思います。
自分が住みたい場所を選んで、土地を探し、そこに好みの家を建てる・・・理想の住まいを実現するには最適な方法だと思います。
今回は、その第一段階「土地探し」について、幾つかアドバイスを書いてみたいと思います。
不動産会社からの視線とは違う、家を設計する建築士の立場からの意見ですが、家を建てることを目的にした土地探しでしたら、参考にしていただけることがあるかと思います。
【1】土地探しは焦らず、じっくり時間をかけること
場所も値段も条件にピッタリという物件が直ぐに見つかれば良いのですが、そういうことはめったにありません。
場所は良いけど少し狭い、広さは丁度良いけど値段が予算オーバー・・・物件を見るたびに、その繰り返しになることも多いでしょう。
売り主の不動産屋さんは早く決めて貰いたいので、焦らせるようなことを言うかもしれません。
でも、その土地は自分が住む、生活の場所になるのです。
充分納得してから購入しないと、後悔が残ります。
土地探しは焦らず、じっくりと時間を掛けてください。
半年や1年はかかるという覚悟が必要です。
【2】自分の代理になってくれる不動産屋さんを見つけておくこと
「買い主」のあなたの代理人になるべき、信頼のおける不動産屋さん(あるいは担当者)を見つけてください。
不動産取引には「売り主」と「買い主」があります。
「売り主」側の不動産会社(担当者)は、売り地についての良い情報しか教えてくれないかもしれません。
そんなとき、あなたの代理人として動いてくれる専門家、つまり「買い主側の不動産屋さん」がいれば、公平に物件を調査して貰えます。
不動産の絶対的価値は、専門家にしか判らない部分もあります。
信頼できる専門家を味方に付けたら、納得できる物件選びが出来ると思います。
物件によっては値引き交渉などもやって貰えますよ。
【3】土地の建築条件では建築基準法などの基本情報だけでなく、市の条例などにも注意すること。
建坪率、容積率などだけではなく、市町村の定めている条例などに注意してください。
隣地との距離のとり方や前面道路からの後退など、建物の大きさに直結する条例もありますし、場所によっては建物の色や形などに制限がある場合もあります。
特に住宅地として人気のあるところでは、景観に配慮するような条例が設定されていることが多いので、事前に調査が必要です。
(このあたりは建築士の方が専門家です)
【4】現地調査で調べておくべきこと
まず、道路関係。前面道路の広さだけでなく、その近隣の道路状況も確認した方が良いと思います。
(道路の状況次第では、家を建てるときの工事価格にも影響があります)
次に近隣の建物状況。
陽当たりの他、近隣建物の窓の位置なども確認しておくと、家を設計するときの参考になります。
ライフライン関係。
引き込み水道管の口径やガスの引き込みなど。
私がいつも気にするのは、下水道の深さです。
これは後から変えられませんから。
【5】不動産会社に教えて貰うこと
治安や近隣の状況などは、不動産会社の人に教えて貰いましょう。
子育て家庭なら、学区などの情報も大切かも知れません。
このあたりの情報は、あなたの代理人となる不動産会社に調べて貰えれば良いと思います。
【6】地盤状況は大切
地盤の状況次第で、家を建てるときの基礎の費用は大きく変わってきます。
地下のことは見た目では判りませんが、可能な限り情報を集めましょう。
不動産屋さんでも、ある程度、情報を持っていると思います。
建築事務所では、近隣のボーリングデータを入手することも出来ます。
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