100を切るために重要なこと
先日、神戸市北区にある『しあわせの村 すずらんゴルフ場』というショートコースでレッスンを行いました。
ショートコースとはいっても、パー4が3つあり、ドライバーも打てる本格的なショートコースです。
余談ですが、ここのグリーンキーパーは、私の高校の2年先輩がされており、この方は以前は某名門コースでグリーンキーパーをされており、コースメンテナンスの腕は素晴らしいです。
だから当日のグリーンは、素晴らしく綺麗なのですが、恐ろしく速く、生徒さんはパッティングで苦労をされました(;^_^A
ですので、この日はスコアはつけず、レッスンに専念しました。
さて今回はKさんご夫妻です。
Kさんは、ひとつ前のコラムで書いた『クラブを替えて劇的に良くなった』方です。
2か月前の写真がないのが残念なのですが、以前のスウィングは『猫背で腰が落ち、手だけのスウィング』でした。
しかしこれをご覧ください。
(赤い線は本来あるべき位置。青い線は実査愛の位置。紫の線は注目していただきたいところを示しています)
まだまだ浅いとはいえ、肩も腰も十分に廻っています。
特に1の紫の線をご覧ください。手の甲の向きとフェース面が一致しています。
だから2では、少し傾いてはいますがきちんと体重が左に移動し、素晴らしい『タメ』ができています。
3は、もう何も言う必要はありませんね?(笑)
腰はきちんと廻っていますし、上体はボールに向かっています。
フェース面も真っすぐです。これでちゃんと飛ばないわけがありません。
4では少し左への乗りが浅いですが、綺麗にフィニッシュが取れています。
奥様曰く、『クラブを替えてから、初めて主人のスウィングを見ましたけど、こんなにボールが上がって、真っすぐに飛ぶのを見たのは初めてです』と驚かれていました。
以前は左30度くらいに、ゴロしか飛ばなかった方がこんなに変わりました。
レッスンを受けてスウィングが良くなったことも大きいですが、クラブが自分に合っているということでこんなにゴルフが変わるのか?とご本人も大変驚かれていましたよ。
『以前はゴルフは苦痛でしかなく、仕事の付き合いでイヤイヤ行くだけでしたが、こんなゴルフができるのならもっとラウンドしてみたいと思うようになりました』とおっしゃっていました。
次は奥様です。
奥様は大変素直な方で、スウィングにもそれが表れています。
1では軸が左に傾いてしまっており、体重が左に残り、クラブが縦に上がってしまっています。
しかし2では、膝のツッパリが気になりますが、それでもほぼ右足の上に軸が来ておりクラブもイイ感じに上がっています。
3では、1と同じように左への突っ込みが見られますが初心者とは思えないほど『タメ』ができています。
1のテイクバックで、もう少し右に乗れるようになったら、3の切り返しでももっと左に乗っていけるようになります。
2での膝のツッパリは、1の傾きが原因ですからここもすぐに修正できると思います。
4では体の正面で球を捉まえているように見えますが、実はこの腰と上体の向きはいけません。
インパクト時は、もっと紫の線の方に腰が廻っていないと、いわゆる『振り遅れ』になりますし、ヘッドスピードも上がらず、飛距離が出ません。
これは写真では分からないことですが、実はこのクラブが軽すぎるがゆえにおきてしまっています。
それを示しているのが5の写真です。
もちろん1~4の軸の傾きに大きな原因があるのですが、それでももうチョッと奥様のパワーに合ったクラブであれば、5の紫の線で囲ったようなスウィング軌道にはなりません。
体重移動も1~2のように、遅れた体の捻転を後から修正することはできないはずですし、5~6のようには右に残らないはずなのです。
もちろん初心者の方ですから、すべてが完璧であるはずなどありえませんが、ドライバーを自分に合った物に替えられれば、もっと楽に飛距離を伸ばせるはずです。
最後にいいお話をひとつ。
Kさんご夫妻は、最終ホール(9番)で、揃ってパーを獲られました!
120ヤードの軽い打ち下しですが、かなり強いアゲンスト(向かい風)だったので、私は『ご主人は手前のバンカー。奥様はゴロでグリーン左の土手かな?』くらいに思っていました。
ところが! ところがところが、ご主人の球は気綺麗に上がり、ピン筋真っすぐ! なんと今までは7番アイアンで110ヤードくらいだったものが、アゲンストを切り裂いてピンの手前4メートルにワンオン!
奥様は、ドライバーで打ち、やや引っかけながらのライナー性ではありましたが、グリーン左のカラー!
冒頭で言いましたように、その日のグリーンは恐ろしく速かったのですが、頑張って2パットで沈めてそろってパーを奪取されました。
お二人とも本当に喜んで下さり、とてもいいラウンドレッスンになりました。
皆さんもスウィングとクラブのチェックにお越しになりませんか?
きっと何か新しい発見がありますよ(笑)