エラーの原因と修正法の究明

深田洋史

深田洋史

テーマ:スウィングの分析

昨日はMさんとHさんのラウンドレッスンでした。
上から雨は落ちてきませんでしたが、蒸し暑く熱中症に注意が必要な1日でした。
そんな中でのミスショットの写真で、お二人のスウィングを解説していきたいと思います。
いいショットの時というのは、実はあまり解説する必要もないし参考にもなりません(笑)
ミスの写真こそ、お二人にも、ご覧になっている皆さんにも参考になることが多いんですよ。

ではまずMさんです。

1のテイクバックではきれいに立てていますし、2のテイクバックの始動もきちんと動いています。
しかし3では急にインサイドに引っ張り込み始めてしまいます。
そして4ではインサイドに引っ張り込んでしまっているため、手首のコックがほどけてしまっています。
その結果、トップの位置が5の場所で十分なのに止まることがなく、6まで行ってしまっています。
行き過ぎてしまっているので、体が左に突っ込み気味で左肩も落ちてしまっています。
だから7のインパクトで頭が右に残りすぎ、左腰の回転が止まってボールはひっかけ気味のフックになりました。
行き過ぎているから振り遅れになってしまい、インサイドからクラブが来ているために8ではハイフィニッシュになっています。
9では左に乗り切れていないことがよくわかりますね?
Mさんは飛距離も出ますし、大変お上手です。この日もイーグルを取っています。
しかし、このちょっとテイクバックでインサイドに引っ張り込む癖が出たときには、飛ぶだけに大怪我になってしまいます。


次にHさんです。

1でもわかるように、Hさんは最初から体重が左にかかりすぎています。
だから2のテイクバックの始動でも、左肩が動かず3では左肩を支点に上げる形になっています。
そのため4では体重の軸が傾いてしまっています。(青い線で示した傾きです)
5の位置はまぁまぁですが、6では軸が左に傾いたままで手の甲とフェースの向きが狂ってしまっているのが分かりますね?
それでも6がトップの位置で収まっていればまだいいのですが、左肩が支点になる=セットアップで体重が左に傾きすぎていることにより、トップが適正な位置で収まらず7まで来てしまっています。
この位置ではグリップがヘッドの引っ張りに耐えきれず、手のひらが緩んでしまいました。
このままダウンスウィングに入るわけですから、左サイドへの引っ張りが遅れてしまい、8のようにグリップが先行しヘッドが遅れてきてしまいます。
ですから9のようにフィニッシュでは体重が右に残ってしまうのです。
Hさんは、セットアップを修正することによってトップの位置を抑え、完全に良くなったわけではありませんが後半はまずまずのショットが出るところまで修正ができました。

このようにラウンドレッスンでは、練習場では出ない悪い癖を見つけて修正していくことができます。
しかし!コース内で充分な修正ができるわけではありません。
やはりスウィングを治すのは練習場での繰り返し練習に尽きます。
原因を探し、修正法を考え、修正ししていく。それが大事なことです。
オーシャンゴルフアカデミーでは、常にこういう考え方と指導方法でレッスンを行っています。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

深田洋史プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

深田洋史
専門家

深田洋史(スポーツインストラクター)

Craftsman Golf Shop Ocean Club

あなたのゴルフはあなただけのもの   職人歴36年レッスンプロ歴15年の経験からあなただけの至高のクラブとレッスンを創らせて頂きますプロの目で診断し 職人の手でクラブを創ります

深田洋史プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼