無垢材の驚くべき耐久性が実証されました!

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:マンション 調湿 


【50年前のキッチン、物持ちのよいご家庭です】

50年前に新築された鉄筋コンクリート戸建のキッチンの入れ替え、杉の置き床生活の工事が始まりました。
まずはキッチンの解体工事からです。


【流し台を取ると、湿気て膨らんだ合板が出てきました】

昔の基礎は布基礎ですから、下は土です。なので、床下の湿度がもろに床板に影響します。
でも、床が意外にしっかりしていたので、てっきりコンクリート土間だと思われていたのです。
ところが、床下配管の交換のためにベニヤをめくってみると出てきたのが杉板だったのです。


【杉板が3枚、断面と表面が写真中ほど上に見えています】

無垢の杉板は、湿度の多い1階の床でもなんともなかったのです。
50年も経っているのにまだ真新しい板のような状態で、反っている様子もありません。
ピータイルを貼るために杉板の上に貼ったベニヤがボロボロなのに!?
床下からの湿度を杉板は調湿していたのですね。
杉板の通してでた湿気が、ベニヤの中に溜っていたとは驚きです。


【杉の置き床生活の拡大写真、先ほどの写真と見た目ほとんど変わりません】

今まで、無垢材の耐久性については、自分の経験や木材関係者の証言の中からその長期耐久性を語ってきましたが、住宅の中で一番湿気やすいキッチンの下で、無垢材がその本領を発揮し続けていたとは正直感動ものでした。
50年経ってもその調湿機能は衰えず、それゆえに腐らずに強度を保っているという証明になりました。
お客様が床をコンクリートだと勘違いしてくらい頑丈だったということです。


【杉の置き床生活と木製内窓】

工事省力化の名のもとに、合板の使用を増やし続けていることが日本の住宅の寿命を著しく短くしてきたのですね。
最近の統計では、26年で日本の家は建て替えられています。
日本の住まいには戸建、マンションの別を問わず、大いに杉や桧を使いましょう。
高温多湿に強いのは、日本の木なのです。
あとは、日本の家づくりに欠けていた冬対策、断熱性をグレードアップすれば、日本の家は、先人の知恵と共にさらに高耐久なものに変われるはずなのです。

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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