木製二重窓の特許取得、置き床生活の特許出願

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:マンション 調湿 


【当社の木製内窓の特許証】

マンションの結露、冷え(熱だまり)、カビを解消するために始めた無垢材オリジナル商品の開発がひとつ目の区切りを迎えました。オリジナルの木製内窓が特許を取得したのです。
窓から出入りする熱をコントロールするための二重窓ですが、この二重窓をはめ込む木製窓枠の施工性にまで踏み込んだのが今回の特許です。
製品化を考えたのは、無垢材は室内で使う限り、超長寿命(樹齢の2倍の耐久性)でさらに経年美化する性質があるからです。


【栂の木の無着色バージョン アルテピアⅢ番街モデルルーム】

【栂の木の着色バージョン 舞子台 M様邸】

木はとても自由性のある素材です。見識がある発想豊かな人と、多種多様な木の特性を知り尽くしている優秀な職人さんが組めば、色んなアイデア商品が産まれます。
でも、それは注文をくださる個人の方一人のご要望を満たすためであることが多いのです。
ですから、それによって生まれた作品に第三者の評価(目)を入れる機会はそう多くはありません。
そんな第三者評価の中で、最も厳しいのが「特許」だと考えています。
過去にないというだけでは特許はおりません。技術の進歩性が不可欠なのです。


【置き床生活の特許出願書類の表紙】

2013年1月の第1号試作から、何回かの仕様変更を経て、この度新たに特許出願できたのが、杉の置き床生活です。
この商品を考えたきっかけはマンションの床の冷たさです。
中古マンションの床(足元)を暖める方法は限られています。たぶん、現実的な方法は電気カーペットくらいでしょう。
電気やガスの床暖房を後付けすることはできません。
電気の引込み容量、ガス給湯器の使用制限、管理規約上の制約があるからです。
したがって、床からの冷えを遮断して、エアコンなどで暖まった室内空気を木に取り込むという考え方に切り替えたのです。戸建で無垢の床材というと、キズのつきにくい桧というのが専門家の意見の大半でしたが、硬い木は冷たいので採用しませんでした。


【杉の置き床生活の施工現場 神戸市兵庫区 H様邸】

マンションにフローリングを施工するには、階下の住人に対する音配慮が必要です。
大概は、軽量衝撃音LL-45等級という管理規約上の制限です。
フローリングは、床に接着剤やクギ、ビスなどで固定するものです。管理組合の許可と同時に隣接住戸の人から同意書を貰わなくてはならないケースもあります。
ただし、これはフローリングのみでカーペットについて詳しく定めている管理組合は今の所であったことはありません。

今回特許出願した杉の置き床生活は、床面に接着剤やクギ・ビスを使いません。
四方に溝を切った約900×450の小型パネルを雇い実で連続して連結し、床凹凸の影響を受けにくい一体施工になります。最後に、壁際で幅木にて押えます。
ですから、何らかの事情ではずさなければならないときは、元々の床に簡単に戻すことができます。
場合によっては、次の住まいにこの置き床生活を持って行って再利用することもできます。
この特徴ゆえに、過去、管理組合・管理会社に工事申請して拒絶されたことがないのです。

このように第三者の厳しい目、特に特許レベルを意識することでここまで商品力をアップさせることが出来ました。
今後とも、最新の配慮で快適なマンションライフを実現するために頑張りたいと思います。

こんな無垢材を使った高断熱マンションリフォームに興味のある方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/

神戸市須磨区で木製内窓と杉の置き床生活をご覧になりたい方はこちら⇒http://modelroom.forestreform.co.jp/

神戸市灘区で杉の置き床生活を施工したマンションをご覧になりたい方はこちら⇒http://livio.forestreform.co.jp/

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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