住み継がれてゆくマンションリフォームを目指して!
【特許査定通知書①】
2011年7月の第1号モデルルーム(サンヴェール須磨妙法寺モデル)から、マンション室内の省エネ・高断熱と結露の撲滅を主目的に自社開発してきた木製内窓&木製枠を特許申請したのは、2013年2月22日でした。
パートナーの株式会社藤本林業所さんとの共同申請です。
約2年9ヶ月かかったのは、特許庁の事情やわれわれの経営環境要因ですが、初めてのことでとても勉強になりました。
【特許査定通知書②】
特許申請書を初めて読んだ時に、その独特の文脈、表現方法に面喰いました。
「特許語」ともいうべき表現を弁理士の先生は使いこなされているのです。
相当論理的な頭脳の持ち主であると感服致しました。
先生はまず、特許申請したいこちらの趣旨を整理してくださってから、同様な特許があるかどうかを調べてくれます。
特許には新規性と進歩性の2つの考え方で審査されます。初めてのものだからと言うだけで特許にはならないんですよ。
その技術が今ある技術よりも優れていないとダメなんです。
【木製内窓、カラーバージョン】
内窓、二重窓、このふたつの言葉で呼ばれますが、住宅建築業界では、寒冷地を除いてあまり重要視されてきませんでした。私は昭和56年に住宅業界にはいりましたが、複層ガラスが標準仕様化したのですら、相当経ってからのことでした。
当時、二重窓を標準採用していた住宅会社は、セキスイツーユーホームとスウェーデンハウスくらいだったと記憶しています。今なら、お客様は迷わずにこのメーカーを第一に検討すると思いますが、当時のお客様の関心は全くそこにはありませんでした。構造と見た目だけだったように思います。まして、新築マンションでは皆無でした。
【当社の木製内窓&木製枠、出入窓型】
住宅業界は、コストアップ要因と考えるのかどうかわかりませんが、複層ガラスを始め、高性能ガラスはその後急速に普及しましたが、二重窓を新たに採用するところは増えていません。
最低限度の指針を示す国の基準を、最高等級と称してこれ以上の○○はありませんとう手法に、国民はぼちぼち気づいています。
全窓を複層ガラスにした住宅に住んでいるお客様が、寒くて仕方がないとよくモデルルームに相談に来られています。
2020年には新たな国の断熱基準が義務化されますが、ぼちぼちそれをうわまわる独自の高断熱基準を採用する会社が出てきても良さそうなものです。
低レベルの横並びは、国民を結果的に業界として騙すことになります。赤信号は何人で渡っても怖いのですから。
【換気小窓付きの木製内窓】
二重窓と高性能ガラスの最大の違いは、アルミサッシにつく結露の有無です。
サッシのガラスにつく結露はかなり減りますが、アルミサッシはぼとぼとです
。熱伝導率はガラスよりも、アルミサッシの方が高いので当然です。
二重窓にすると、窓全体に空気層をつくるのでサッシの結露も大幅に改善されます。
話が結露に及ぶと室内の湿度管理が重要になります。
熱伝導率で無垢材が最も優れているのは周知の事実ですが、じつは調湿機能も好影響があるのです。
10.5㎝角の柱一本でビール大ビン0.5~1.0本分の調湿作用があるという記事も見かけます。
森林浴生活の木製内窓&木製枠は、窓枠とサッシの両方が木材ですから、木材使用料は相当なものです。
窓周辺に発生する湿度をまさしく水際で止めていることになります。
この度の特許取得について、ご協力を頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。
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