築140年超の古民家改修、古さに合わせて板材を選ぶ
【熊本産イグサで作った畳の匂いは長続きします。アルテピア自宅兼モデルルーム】
森田洋農学博士(北九州市立大学准教授)をイグサ研究の第一人者として全国的に有名にした実験があります。
九州の学習塾(英進塾)の教室を
▲洋室(フローリング)・土足・机の教室(以下、一般教室と呼びます)
▲置き畳敷・靴下(素足)・机の教室(以下、たたみ
の二つに分けて、算数・数学の問題を小中学生にさせました。
30分間の解答数と正答率を比較したのです。
もちろん、同じ子供に日にちと問題を変えて両方の教室で問題を解いて貰っています。
小学生の結果は、以下のようになりました。
▲一般教室では129.0問、正答率88.5%、
▲たたみ教室では解答数が145.7問、正答率90.4%
たたみ教室の方が16.7問多く解答し、率にして14.4%もアップしました。
正答率に有意さはありません。
この実験はイグサの以下の効果を調べたものです。
▲視覚効果→畳の緑色
▲臭覚効果→無臭とバニラと紅茶のような畳の匂いの比較
▲触覚効果→靴下(素足)と土足(靴)の比較
▲聴覚効果→鞄を置いたり、落とした時の音
植物の緑は、眺めるだけで疲労回復効果があります。イグサはまさしくそのものです。
国産畳のメッカは熊本ですが、イグサの清涼感を嫌う日本人はあまりいないと思います。
つるつるした不安定で冷たいフローリングに比べて、イグサの弾力性と断熱性は素足(靴下)でも安心感があります。
室内でもスリッパをはいていて脚に汗をかいたこと、ありますよね。
最後に、音です。子供が勉強するときのしぐさは様々です。
途中で鉛筆や筆箱を落とすこともあります。
フローリングでは派手な音がします。
自分のしたことが元で、音が鳴って周りに迷惑をかけたかと思うと集中できませんね。
結論としては小学生の学習においては、国産イグサの畳・靴下(素足)の教室で勉強する方が、集中力が持続することが実証され、全国紙に報道されることとなりました。
【チーク材で作った食卓。JR神戸駅前にあるHDC内、スキャンティークで購入】
しかし、僕が興味深かったのは、小学生の自由アンケート原文の内容です。
▲たたみの部屋は机が動かない
▲たたみの部屋は机がガタガタしない
▲たたみの部屋は机や椅子がガタガタしない
▲たたみの部屋は椅子が引きやすい
畳のクッション性がいつもの「ぼろい机・椅子」を安定させたのです。
要するに、小学生が集中する要素として、机・椅子のガタガタしない安定感が重要だったのです。
これは大人にとっても同じです。
机・椅子は仕事・趣味・勉強や食事等をするものです。
ガタガタ感はそれぞれのことをするのに気分を阻害する以外の何物でもありません。
家具としての机・椅子にとって最も大切なのは、長期的にその安定感が持続することです。
【木製のキッチン一体の杉のカウンター付き食卓、横尾モデルルーム(自社製作)】
【逆T字脚の杉製テーブル。サンヴェール須磨妙法寺モデルルーム(自社製作)】
【脚を高さ調整できる金属製にした杉の食卓。リビオ六甲高羽公開管理物件(自社製作)】
いま流行りの低価格の組立式家具は、安定感の長期持続性で最も問題があります。
生活の中には引越や模様替え、机にのって作業をすることもあります。
私自身も、新婚当時に買った組立式家具は2度目の引越であえなく、壊れてしまいました。
組立式家具の板は木ではありませんからね。
その点、家具屋さんでつくる品物は硬い木にしっかりビス止めをしたり、ビスケット加工や雇い実を使って接合部を頑丈につくりますので、横揺れに対する長期耐久力が抜群に優れています。
安物買いの銭失いにならないためにも、家具を選ぶ項目の中ではかなり順位の高いものだと思いませんか?
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