夏冬両用の木製二重サッシ
【インナー網戸の写真】
先日のコラムでインナー網戸について述べましたが、いまいちよくわからないという声がありましたので、改めて写真を掲載させて頂きます。冬は窓を開けっぱなしにしないので、網戸の汚れと劣化が防げます。
ガラスブロックは、店舗や医院・ビルでよく使われているように私は思いますが、デザイナーが外観デザイン等に積極的にかかわったマンションでも散見されます。
ガラスブロックは、普通の(フロート)ガラスよりは空気層がある分、断熱性能は上にランクされますが、経験上、冬の結露の前では全く無力であります。
【ガラスブロック窓の目地を塗装しました】
ガラスブロックは周囲がコーキング、中の目地が白セメントのパターンをよく見ます。
ガラス表面と、周囲のアルミ枠に結露が発生すると、当然下に水滴が溜ります。
ふき取ってもどうしても水分は残るので、そのあとにカビが発生して黒くなります。
コーキングにも白セメントにもカビはしっかり根を貼りますので完全に取り除くのはかなり面倒です。
そこで、空気に触れさせない意味でも塗装することにしました。
上から、内窓をはめるので見えなくはなるのですが、この際ですからきれいにさせて頂きました。
【和室のガラスブロック窓にはめ込んだ木製内窓】
このサイズの窓が洋室にも1ヶ所、台所・洗面所に各1ヶ所ありました。
24年前の新築当時では素人的には、和室にガラスブロックの細長窓はあまり考えられなかったように思います。
マンションは多分、外観デザインが決まってから間取りバリエーションを考えるでしょうかから、こんなケースもでてきたのではないかと思います。
【同 拡大写真】
ガラスの代わりに中空のポリカーボネートを使います。
普通のガラスの約4倍の断熱性がありますので、ガラスブロック面と木製内窓の空気層も加味して考えると、かなりの断熱性になり、結露とは無縁になります。
一見すると縦と横のサイズを測って簡単に取り付けているように見えますが、実はそうではありません。窓枠の左右の高さ、上中下の幅もいちいち測ってから製作します。
中古物件は、マンションですらゆがみがあるのが普通なのです。
【小型のガラスブロック窓】
普通の引き違いの木製内窓と違って、室内側に飛び出さないのが味噌です。
既存のガラスブロック窓枠の中でおさめるようにデザインされていますので、とてもスッキリです。
ガラスブロックをはじめ、FIX窓は開閉ができません。通気が出来ませんから、結露水が蒸発しないのです。
「冬でもうちは窓を少し開けているから結露がない」と豪語している方でも無理ですね。
当社の木の内窓というのは、色んな形のアルミ窓に合わせて加工できるのが、大手メーカーにない特徴と言えますが、大切なのはその製作や施工にかかわる職人さんの質なのです。
最近の新築工事でも、部材化がすすんで、大工さんが現場で寸法に合わせて加工することが減っているので、現場の職人さんの技術力(現場対応力)は著しく落ちていますし、若い頃に厳しい修行をしたベテラン職人さんは、その技術を発揮する場がなくなっています。
さいわい、当社の工事をして下さる職人さんは技術力のある方ばかりですが、工事省力化の元に、下手な職人でもきれいに仕上がることが大手住宅メーカーの論理で、職人さんの給料をせっせと減らしてコストダウンに励んでいます。
でも、このことが、大工職の未来、日本の木造建築の将来を奪っていることにいい加減に
気がついてほしいものです。
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