森林浴の健康効果実験=触覚(Part4)
【木と森の快適さを科学する 宮崎良文著】
家の床上に多数存在するダニを撃退するのに無垢材の利用が効果的であるというお話を3回に渡ってさせて頂きました。
① 無垢材の調湿効果で、ダニが住みにくい環境になること。
② 無垢材の香り成分が、ダニの行動抑制に効果があること。
特にカーペット敷きの方は、床を無垢材に替えることが、ダニ数を減らすことにつながったわけですが、木の床と違って、表面だけの対策ではダニは畳の中に逃げ込んでしまうからです。
そこで、畳中への針葉樹薄板挿入によるダニの行動抑制実験が行われました。
【実験写真】
実験
① 縦450㎜×横450㎜×厚さ75㎜の畳中に、約2㎜の針葉樹単板を挟み込み、前回の特製ダニ暴露チャンバー内にヤケヒョウヒダニを入れ、単板上に置いた後、畳中で暴露した。
② この畳を相対湿度85%(ダニが増殖しやすい湿度)に保った大型デシケータ内に置き、単板から持続的に発散される精油成分の効果を調べた。
③ 単板の樹種は、ヒノキ・ヒバ・スギとした。
実験結果
① ヒノキとヒバの単板に置いて強い効果が認められた。
暴露後24時間で30~40%、48時間で50~60%、72時間後で80%、96時間後では約90%のダニの行動抑制効果が認められた。
② スギはヒノキとヒバに比べ弱いが、96時間後、120時間後においては、有意な効果があることがわかった。
③ 湿度がダニの繁殖に最適であるにも関わらず、行動抑制された。
無垢材の香りはだんだんと弱くなっていくが、ヒバ単板などでは1年後に弱いながらもダニの行動抑制効果があったこともわかりました。
実際に上記のような畳をつくるには、畳屋さんとの話になりますが、まだ相談したことはないのでできるかどうかわかりません。
でも、国産ヒノキを細く砕いたものを接着剤を使わずに芯材にした「健康ひのき畳」(たぶん、特許取得済)なる商品があります。芯材のみをメーカーが作って地域の畳屋さんに出荷。それを使って畳屋さんが製作するのです。
原理的には前述の実験と同じですので、同等の効果が見込まれます。
寝転んでよし、立ってよしの畳(是非、熊本産イグサ表にしましょう)を、ダニがィ嫌だからという理由だけで、使わないのは残念です。
杉の置き床とともに、畳でも万全のダニ対策をして、現代の高湿度空間で上手に暮らしましょう。
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