森の木立をイメージしたリ戸建リフォーム、無垢材が良い色になっていました!
当社は一般社団法人「健康・省エネ住宅を推進する国民会議」のひょうご協議会メンバーです。現在、全国37都道府県で協議会が立ち上がっています。
9月1日に、これからの健康と住まいを考える第1回の勉強会がありました。
この勉強会で学んだこと、考えさせられたことが多々ありましたので、少しご報告したいと思います。
(木製内玄関扉)
ちなみに当社が取り組んでいるリフォームは、安倍政権の重要な政策である地方創生にも係わり、国交省の「スマートウェルネス住宅推進等モデル事業」の一つである「健康維持増進住宅の推進――断熱リフォームの普及」に当ります。
(廊下を流れる結露の川)
●積極的健康とは
WHO(世界保健機関)によると、「健康とは、完全な肉体的(physical)、精神的(mental)、および社会的(social)福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」と定義されています。
つまり、心身ともに元気で、家庭や職場、あるいは地域コミュニティなどで充実した役割を果たしている状態と言えるでしょう。
また、森林医学を共同編集した宮崎良文氏は、健康の概念を下記の2つに分けています。
【消極的健康】
自分の身の回りから、誰に聞いても知っているような有毒なものを遠ざけることを、あえて消極的健康と呼んでいます。その効果は、周知の事実なので納得感があります。
【積極的健康】
それに対して、自分特有の健康状態を改善するために自ら考えて健康になろうとすることを積極的健康と呼んでいます。その方法は一般的でなく、コストもよくわからないので手さぐりの状態になります。
いわゆる、個人差があるからな~で片づけられるような感じですね。
(洗面所のスギの引き分け戸)
●「治療」から「予防」へ
今や、日本は世界一の長寿国です。医療費は上がり続け、何と2010年には37兆円に達し、介護費は8兆円!
2025年には医療費が68兆円、介護費は24兆円に達するのではないかと試算されています。
増え続ける医療費と介護費は、各家庭の経済的・心理的負担が増すことだけにとどまらず、国の財政をも脅かす深刻な問題です。
この超高齢化社会に生きる私たちが、本当の意味で健康でいるために、今すぐ取り組まなければならないことは―
ズバリ、病気にならないような生活をすること。
これ以外にありません。
病気になったら医者や薬に治してもらう、という考えをきっぱり捨て、自分の健康は自分がつくるのだという覚悟が、私たち一人一人に求められています。
「いつまでも健康でいてこそ人生も楽しく、家族や周囲に迷惑をかけることなく過ごせる。
生きている間は元気で、自分のことは自分でやる。そして寝たきりにならず、死ぬときはコロッと行きたい。」
いわゆる、ピンピンコロリが理想だと誰もが思うのではないでしょうか。
(杉の木製二重サッシ)
●生活習慣は、食と運動だけか?
さて、病気になる原因のトップが生活習慣と言われて久しいですね。
高齢者に非常に多い心臓病・心筋梗塞・狭心症などの心疾患、脳梗塞・くも膜下出血・脳卒中などの脳血流疾患、肺炎・気管支ぜんそくなどの呼吸器系疾患をはじめ、高血圧症や糖尿病は生活習慣病ですし、癌になりにくい体質になるにも生活習慣は大切だと言われています。
生活習慣を改めてくださいと言われれば、即、バランスのとれた食事をして、喫煙や飲酒などのし好品を減らし、適度な運動をすること、と思い浮かびます。
誰も異論はありません。ところが、日本人が軽視している重要な生活習慣がまだあるのです。
気づいていないと言った方がいいかもしれません。
(赤外線サーモグラフィで測った冬の窓周り温度)
それは、どのような住環境で生活しているかという「住まい」の問題です。
あなたが今まで暮らしてきた家が、最大のストレスかもしれないのです。
この健康増進という視点から日本の住まいを見た時、欧米諸外国に比べて居住環境の水準は決して高いとは言えません。
最大の問題の一つが、冬の屋内温度が低いことです。
この問題が健康にどのような影響を及ぼしているのか、次回のコラムで記したいと思います。
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健康と省エネ住宅を推進する国民会議のホームページはこちら⇒http://www.kokumin-kaigi.jp/