森林療法の森　清里　清泉寮

生活習慣病治療に薬を使わずに、森の中を歩くことで治す医師がいることをご存知ですか？
生活習慣病とは、文字通り本人の生活習慣が原因で発症する病気です。
ウィキペディアによると、脳血管疾患、心臓病、糖尿病、高血圧症、糖質異常症、高尿酸血症、高コレステロール血症などが上がっていましたが、肥満もそのうちの一つですよね。


【早朝の森で出会った野生のシカ】

山梨県北杜市高根町清里にある清泉寮は、キープ協会が運営しています。日本でも有数の自然学校です。
清里駅を少し上がった交差点から山側のお店、牧場、畑や道路、広大な森や川もその敷地内にある壮大なスケールの施設です。


【出会ったシカは親子でした】

関西の森はほとんどが切り立った山の尾根を通らないと行けない場所ばかりです。
肥満と言われる人たちが足を踏み入れるのはまず無理です。
清泉寮の森は標高が1300ｍ前後の位置にありながら、森の入口まで車ですんなりたどり着けます。
森の中にはチップ材が敷き込まれていますので、膝に負担がかかりません。


【野鳥が飛び交う森のトンネル】

体力に不安のある人でも森の中に入れるから、森林療法が可能になるのですね。
私のように日常歩かない者でも、ここの森ならゆったりと時間をかけて森林浴することができました。
森にはホメオスタシス効果があると言われています。人体の機能を本来、あるべき姿（数値）に戻すのです。


【森を整備する人たち】

血圧の高い人は低く、低い人は高くなるのです。コレステロール値についても同様の効果がフィールド実験で明らかになっています。
森林医学（朝倉書店：宮崎良文他２名編集）では、森林浴の医学的効果を検証した論文がたくさん集められています。ホームページでも紹介されているので興味のある人は調べてみてください。

人間は森で、サルからヒトに進化したことを考えるとつじつまが合いませんか？


【ホテルの近くにいたアサギマダラ】

高原の夏は短いので、小さな花に蝶やハチなどが必死に蜜を吸い、花粉を集めています。
アサギマダラも高原に生息する美しい希少昆虫です。
清泉寮は東京都心から車で200㎞強の位置なので週末、夏休みともなれば多くの人で賑わいますが、昆虫採集をしている親子をあまり見たことがありません。
キープ協会が自然を大切にしていることをよくわきまえている観光客ばかりが来ているのでしょうね。

妙法寺から清泉寮まで車で420㎞の距離でした。
皆さんもたまには、高原の森で自然の息吹を感じてみてはどうでしょうか？

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