開口枠をダイノックシートできれいに!
【3枚引き戸 天袋分離仕様】
シナベニヤ(中国産ベニヤではありませんよ。シナノキで作った高級品です。)製フラッシュ戸に漆喰を
塗った引き戸がクローゼットに入りました。 建具の細い周囲の枠はヒノキを使っています。
3枚引き戸全体の枠は杉で作っています。
フラッシュ戸とは、2枚の板で建具の骨組みをサンドイッチして作ったものです。
中は空洞で軽いので、戸が大きくなっても開閉が楽なのが特徴です。
(一般的には、粗いベニヤにクロスを貼った建具をよく見かけます。)
部屋の壁に合わせて表面を漆喰にしましたので、滑らかなシナベニヤに塗装専用の下紙を貼り、その上に
ローラーで漆喰を塗りました。
鴨居(上の部分)は3本の溝を切り、敷居(下の部分)はアルミ製のVレールにしました。
Vレールは、昔ながらの敷居に比べて摩耗しにくく、掃除がとても楽です。
【施工前の様子です】
マンションの場合、北側の部屋は湿度が高くなることがままあります。
3枚引き戸の表面を漆喰にしたことで、調湿効果が見込まれます。
そのほかにも漆喰は、タバコ臭や自分達では気が付かない生活臭を吸着してくれますので、部屋の中の
空気に清涼感がでます。
【1枚折れ戸のクローゼットの引き戸】
3枚引き戸は、部屋の入口の扉に高さを合わせましたが、こちらは天井までの高さにしました。
この部屋は4畳にも満たない狭い部屋なので、狭く感じないよう、閉めた時に壁と一体になるように
配慮しました。
【アウトセットの鴨居です】
【施工前の様子です】
部屋が広く、空間インテリア上、漆喰を塗る必要がない場合は、シナベニヤのフラッシュ戸で十分です。
下紙を貼る手間と塗装代がなくなる分、コストダウンになります。
このような伝統工法では、大工さんが造った枠に合わせて建具を製作し、取り付けるときにカンナ等で
微調整してきっちり仕上げます。
建材メーカーの建具の場合は、メーカーが建具と鴨居・敷居を作って、それに合わせて壁や床を
現場で加工させます。 新築住宅の場合は大丈夫ですが、既存の壁を微調整するのは、リフォームでは
なかなかしんどい作業です。 天井や床の勾配が極端に凹凸している現場では、周囲のおさまりが
不細工になることがあります。
縦横がきちんとなっていると思って住んでいるマンションですが、実際は色んな理由で凹凸や傾きが
あるのが現実の姿です。
こんな中古マンションを、無垢材などの自然素材と、伝統技術を大切にしている確かな大工さんの腕で
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