壁の結露やカビがひどい時は、無断熱を疑うべき?
【壁紙を剥がしたところです】
窓や壁の結露を長く放置していたマンションはそれは悲惨な状態になっています。
結露が発生しやすい条件は下記の通りです。
① 北側の外壁際でコンクリート壁の温度が極端に低くなる。
② 室内に水分が常態的に有る。
③ 燃焼系のガス器具やストーブなどがいつもある。
つまり、
「北側にダイニングキッチンがある部屋」
の窓や外壁が最も結露が発生しやすいということです。
須磨区妙法寺や名谷には、33年から41年前に神戸市住宅供給公社が分譲した4階から5階建のマンションが大量にあります。この間取りに共通しているのが、北側に窓のあるダイニングキッチンがあることです。
【黒いマダラはカビの跡です】
ダイニングキッチンには、ガス器具・流し台があります。流し台はいつも水で濡れていますし、壁際にあるガスコンロの燃焼によって空気中に水分が放出されます。当然、火を使うので室温は上がりますね。
結露が大量に発生する条件がそろっています。
しかも41年前に分譲されたマンションには断熱材が入っていないものが多々あります。
そんなマンションには、コンクリート壁に直接、壁紙があってあります。
当然、壁の表面に発生した結露で壁紙がすぐに剥がれるようになります。
【温風で壁を乾かしてるところです】
今回の依頼は、壁紙を張り替えることだけでしたので、まず、古い壁紙を剥がして壁を乾かすことから始めます。乾かさないと新しい壁紙の接着剤が効かないからです。
コンクリート壁の水分は、当然下の方に集まります。室温は、天井付近と床付近では暖房をしなくても4℃は差があります。
エアコンなどで暖房をすれば天井付近ばかり室温があがるので、余計に温度差が広がります。
従って、水分が多く、室温の低い床付近の外壁が一番乾きにくいのです。
対策の方針の骨子は、外壁の冷えを如何に室内に伝えないようにするかですね。
【須磨区横尾 H様邸 栂の木製二重サッシ】
マンションでも低層階なら、吹き付け断熱材を使うのが最も効果がありますが、この方法は高層階では無理かあります。
当社では、遮熱シート・断熱材・無垢の杉板・漆喰や木製二重サッシを組み合わせて、このような結露の多い壁をオシャレに改装することができます。
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