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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

150年モノの蔵戸(くらど)をマンションリフォームに採用

2012年11月21日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション アンティーク家具

コラムカテゴリ:住宅・建物

私は、中古マンションに住む人に、自分の住いとして長く大切に使ってほしいと考えています。
特に私の地元の妙法寺はマンション銀座で、大型マンションだけでも徒歩15分圏内に4700戸強の数があります。下落幅が大きいので、新築で購入された人の中には、(手入れもせずに)全く価値のないもののように言う人もいるのですが、そんなことは思わずに綺麗に使ってくださいね。

私はマンションを長く大切に使っていただくために、2つの方針を持っています。
1.経年劣化しない製品と経年美化する商品の組み合わせ
2.住まい手の「発想の転換」を迫る室内の使い方

経年劣化しない製品(高耐久商品)には、ホーローやガラス、天然石、使い方次第ですがステンレスもそれに近い素材でしょうね。経年美化するのは、杉や桧などの無垢材です。当然キズはつきますが、それすらもひとつの味にしてしまう力が無垢材にはあります。工業製品にはない存在感が、自然素材にはあります。

住まい手の発想の転換を迫るとは、簡単に言えば次のようなことです。
①弱点を強みに変える。


【神戸市須磨区妙法寺 モデルルーム】

マンションでは狭い専有面積に対して長い廊下がネックだと評する見方もありましたが、ご覧のように豪華な空間に変えました。


【神戸市須磨区妙法寺 T様邸】
勝手に変えられない共用部(サッシ)の結露・断熱・防音対策とデザイン感度UPの為に木製二重サッシを考案しました。

②今までぞんざいに使っていた場所を、大切に価値あるものとして使う。

今回のモデルルームには、和室の押入に150年モノの蔵戸を使うことにしました。押入れを蔵に見立てたのです。蔵とは昔、その家の財産を保管していた大切な場所でした。


腰板部分の安定感はさすが古材です。


通気性を重視してあえてスリットのまま使います。押入れの中を蔵戸のデザインに合わせてシステム収納化すれば問題はありません。スリットが嫌なら障子紙やガラスを入れることもできます。

今回の3戸目のモデルルームは、新しいマンション和室デザインの試作となります。私もとても楽しみにしています。

今までの2戸のモデルルームを実際にご覧になりたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html

森林浴リフォームの考え方に興味のある方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/about.html

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