写真はいいことづくめ

宮本博文

宮本博文

テーマ:社長のひとりごと

写真を撮る」という行為が人にどんな影響があるか調べたところ、ストレスや悩みを緩和させ、心身を豊かにする効果があることがわかりました。積極的に脳を使うことが大きいと先日執筆した内容が紹介されました。


『 写真は脳の衰えを防ぎ、心身を豊かにする効果がある
宮本 博文 | 家族写真家 フォトグラファー 写真教室講師

脳が老化する理由

年齢を重ねても脳の衰えを防ぎたい。 その秘訣はとにかく使うことです。なかでも、高齢者はやりがいのある趣味を新たに始めると、より脳が鍛えられるという研究を行ったのは、アメリカ・テキサス大学ダラス校の研究チーム。「身体の健康を保つためにエクササイズが欠かせないように、頭脳をクリアに保つためには脳に複雑な活動をさせることが必要だ」と述べています。

30歳を過ぎたあたりから1日に1~10万個単位で神経細胞が減っていくといわれています。また、加齢にともない、脳の神経細胞膜が固くなり、神経細胞間の情報の受け渡しがうまくいかなくなり、脳内の情報ネットワークの働きが鈍ってきます。このため脳の記憶の検索がうまくいかなくなり「物忘れが多い」「判断が鈍くなる」「新しいことへの興味が薄れる」といった変化が起こってしまうのです。

年齢とともに記憶力がどれぐらい低下するのかというと、50~59歳では25歳時の記憶脳力の約半分、70歳を超えると最高で3/4まで失われるといわれています。こうした脳の老化を食い止めるには、絶えず脳に刺激を与えることが大事になります。そのために脳を使うような趣味やスポーツ等の活動をすることはもちろん、普段から五感を使ったり、他人とのコミュニケーションを取ることも脳の老化防止に役立ちます。

写真は常に脳に刺激を与え続ける

脳細胞の成長が止まるのは30歳前後といいますから、この年齢以降は脳を使っていかないと脳の老化が進んでいきます。
脳に刺激を与え続ければ脳細胞は年齢に関係なく育ちます。60歳以上の高齢者を対象に行った調査では、積極的に趣味を持つなど活動的な人は、そうでない人に比べて「記憶力」「注意力」が明らかに上回っていたそうです。
つまり、脳に刺激を与えて脳を使い続ければ、脳力の低下を抑えられると同時に、痴呆の予防にもなるということです。

写真は「医療・福祉・教育」の分野で活用され、好結果が得られています。
心身に障がいのある子どもたちやお年寄りたちにカメラを渡して自由に撮影をしてもらい、そのプリントを画用紙に貼ってメッセージを記入したり、飾ったりすることで元気になる力を呼び起こしたり、行動が積極的になるなどの事例が報告されています。

写真はいいことづくめ

写真は自己表現の手段です。その写真を撮るためには「Inspiration(直観)」を活かし被写体を探します。
そこで「歩く」という動作が生まれます。
次に周囲の景色を注意深く眺めたり、「構図」を考えながら撮りたい被写体がないか注意深く見回します。
漠然と景色を見るのではなく、無意識に意識を集中して景色を観察します。

さていよいよ撮影、指先を使ってシャッターを押したりズームレンズの操作を行います。
ファインダーや画面を注視しながら一枚の写真撮影に自分の思いを表現します。
この一連の作業がストレス解消や脳の活性化などに効果があるのです。

フォトセラピーという言葉があるように、写真には癒しの効果があります。
「撮る」「撮ったものを人に見る」「撮ったものを見せてもらう」「誰かに撮ってもらう」という一連の行為に、セラピー効果があります。
実際に、作家や画家や音楽家のようなクリエイティブな仕事に就く方がいつまでも若々しいのは、脳の前頭葉を中高年以降も使い続けているからでしょう。

写真は、どうやら癒し効果&元気になる力があるようです。自分らしさを大切に「ひとりでできる写真」を撮り続けてください。

好奇心と刺激のある毎日を送っていれば脳は老化する暇もないようですよ。』

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