岩手県山田町の今

宮本博文

宮本博文

テーマ:社長のひとりごと

先程、岩手県山田町商業事業協同組合の松本理事長様からお電話いただきました。

山田町の位置は、沿岸部北から宮古市、山田町、大槌町、釜石市と繋がります。


東日本大震災から一年経っての、地元商業者の現状を写真におさめるために

今年の2月29日~3月1日に「山田町商業者の今」の写真を撮りに伺いました。


写真展の様子はコチラ



それから、10ヶ月が過ぎ、今はどのような状況なのか? お話聞きました。


先ず、市街地は「4Mのかさ上げ(土塁)」を来年度から始める予定。

但し地権者との協議も今後の課題。

町と商工会の計画では、その場所に「商店街の設置」が

盛り込まれている事は、商業者優先の計画でありがたい。


水産加工会社の立ち上げに関しては、「グループ補助金」などもあり

スタートし始めているが、「物販(商業)」への補助金申請は、その

ハードルは高く困難である。


何れにしても、もとあった場所での店舗は、仮設以外はたてられない現状は

今も変わらない。

地元のお客様にご利用いただいた、震災前120店舗のポイントカード会は、

現状で60店舗まで減少しています。さらに、仮設店舗ではサービスにも

限界があり、今では、町外にお買い物に行かれるお客様が多くなっている。


さらに、25年秋、釜石市にイオンがオープンします。

核店舗が出店する事は、地元活性化に繋がる。

もちろん地元商業者もその必要性を感じてはいるが

実際に大型店との「共存共栄」は難しく、複雑な思いである。


今もなお、「復旧?」「復興?」解りづらい計画の中で

以前の普通の生活を取り戻そうと、頑張っている行政、商工会、そして住民。

離れた所に居ながら、そんな彼らを支援し続ける必要性を

あらためて実感しました。 

まだ日本人として、この震災の事は、決して忘れてはいけない!!

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