遊休地の活用にコインパーキング
売り上げ予測シミュレーションが金融機関の審査資料に
前回のコラムで売り上げ予測シミュレーションについてお書きしました。
リサーチすることの重要性については、おわかりいただけたかと思います。
売り上げ予測シミュレーションは、コインパーキング経営を成功へと導くために大切なのですが、もうひとつ大事な要素があります。
コインパーキングにぴったりな土地がみつかったら、次にすることは資金調達です。
資金が既にある方はいいですが、そうでない人は金融機関から借入れする必要があります。
金融機関へは、最終的に審査資料として試算表を提出するのですが、きっちりとした売り上げ予測シミュレーションを作成しておけば、それを元に試算表が容易に作れます。
売り上げ予測の算出が有効に使用されますので、ぜひ、事前に準備しておきたいものです。
融資してくれる金融機関
資金調達といえば、金融機関からの借り入れとなりますが、一口に金融機関と言っても、それぞれ特徴が異なりさまざまなタイプがあります。
金融機関について確認していきましょう。
まず、いわゆる大手の銀行、メガバンクがあげられます。次に上位地方銀行、
信用銀行、信用組合…これらは銀行のカテゴリーに入るものです。
そして、保証信用協会という公的機関もあります。
また、かつては国民生活金融公庫の名前で、多くの人々の融資に関わってきた公的機関が、平成20年、日本政策金融公庫という名称に生まれ変わりました。
日本政策金融公庫は、財務省所轄の特殊会社で農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫等も一緒に統合されひとつの融資機関になりました。
大手銀行や信用金庫などでは、銀行と融資を受けるオーナー様とのこれまでの関係性に依る所が大きいかと思われます。
ご自身が融資を受けるとしたら、いくらぐらい受けられか事前調査は必要でしょう。
筆者がおすすめするのは、日本政策金融公庫です。特に新規開業者、女性、シニアには、特別な支援枠があるのでおすすめします。
低金利で借りやすいのも魅力です。
いずれにしても試算表や事業計画は大切ですので、用意周到に準備しましょう。
どれだけ起業したいか、という「やる気」と「熱意」を示すのも大事です。
融資不可やリスク回避なら借地からスタート
土地を購入するのは、非常に大きな買い物です。
どれだけリサーチをして、売り上げ予測シミュレーションを作成しても、土地購入に踏み切れない方もおられることでしょう。
また不動産投資は、100%リスクがないとは言い切れません。
リスク回避を望まれる方、あるいは金融機関から融資審査が通らなかった方におすすめの方法があります。
土地をレンタル使用することです。
土地は買わなくても、最適な土地を借りることでコインパーキングは始められます。
土地を借りる際に注意したい点は、レンタル期間です。
さまざまなパターンはありますが、初回2年~3年契約というのが一般的です。
この5年で、コインパーキング経営のノウハウを習得し、次の段階で土地購入を…というように、プロセスを踏んでゆくのもアイデアです。
借地のメリットとして、固定資産税がかからないというのも安心材料でしょう。
資金調達、借地など…どんな疑問でも、DSSまでご相談くださいませ。