コインパーキングの土地探し
大切なのは「土地の形」と「道路付け」
前回のコラムでは、コインパーキングに適した環境やエリアについてご紹介しました。
ただし周辺環境がよくても、土地の形やパーキングがどこに面しているかによって駐車場としての使用頻度は異なります。
また、見落としがちなのですが、パーキングが「どのようなレイアウトなのか」ということは重要な要素になります。
レイアウトによって収益効果はガラリと変わります。
車が通りから入って来やすいか、障害物はないか、停めにくくないか…など、
検討する項目はいくつかあります。
では、今回はコインパーキングに最適な土地やレイアウトについて、ご紹介しましょう。
まず、大切なのは前述しましたが「土地の形」です。そして「道路付け」についても要チェックです。
2方向から入れられる角地がベスト
「道路付け」とは、この場合、パーキングとなる土地と前面道路との関係を表したものを指し、接道条件とも言います。
道路が接している方角に、どのくらいの長さで、どのくらいの幅が接しているか、といった意味合いがあります。
コインパーキングの土地としては、入り口が広いのがベストです。
ドライバーが切り返しをしないで、ラクにスムーズに停められることが求められます。
最も適しているのは、角地で接道が長く、2方向から車が入れられる所です。
そのような土地がみつけられることが一番良いのですが、必ずしもみつかるとは限りません。
角地を見つけられなかった場合は、レイアウトで工夫する必要があります。
コインパーキングで1台の駐車に必要な面積について、確認していきましょう。
1台あたりの駐車スペースは、概ね幅2.5m×長さ5mが一般的です。
プラス、清算機・看板等のスペースが必要となります。
利用者の視点に立ったレイアウトが収益効果に
では、大切なレイアウトですが、この場合も「道路付け」が鍵を握ります。
たとえ土地が角地で広くても「道路付け」がよくないと、効率が悪いレイアウトになってしまいます。デッドスペースの少ないレイアウトがポイントです。
土地の形状で、どうしてもデッドスペースが避けられない場合は、バイクコンテナや自動販売機の設置なども考えられます。
ガードレールや街路樹がないかも調べておきましょう。
街路樹は市町村の管轄で撤去できなかったり、できたとしても費用や時間がかかるので、できれば障害物がない所をさがしたいですね。
通常、機材の工事をお願いする業者が図面にレイアウトもひいてくれます。
ただし業者は、いかに車を多く駐車できるかを先行させる傾向にあります。
ビジネスなので、当然でしょう。
しかしながら、大切なのは利用のしやすさ、及び需要です。
また、言い換えれば利用しやすいからこそ、収益につながります。
入り口の入り方、精算機の位置など…利用者の視点に立って、じっくりと検討しながら、自分でもシミュレーションしてみましょう。
DSSでは、そのような利用者の視点に立ったレイアウトのご提案をしております。