車のレース
展示会と交流会に行ったところ…
今週は2つの展示会を見て回り、1つの交流会にも参加しました。
展示会は『〇〇技術展』と称するものでした。
また、交流会はDXをテーマとするものでした。
いずれのイベントにも共通点がありました。
名刺交換すればスグにわかることですが、出会った人たちのほとんどが『営業職』でした。
詳細はわからない
まず展示会の方ですが、立派な有名大企業でブースも非常に大きなところへも行きました。ところが技術的なこと尋ねても、あまり的確ではない返答ばかりが戻って来ました。それもそのはず、そこのブースに居た担当者は全員が文系の営業職で技術系は一人も居なかったみたいです。
もちろん、展示会は商談の場ですので、営業系の方々がおられるのは当然のことです。しかしながら、『〇〇技術展』というからには、技術系の方々も配置しておくべきでは?それが企業努力では?と思いましたが…
もちろん、別の大企業のブースでは、技術系一筋数十年の方がしっかりおられましたた。
実は大企業というところ、技術系で入社しても、大半が営業や間接部門など、どんどん本流から外れて行くみたいで、長年技術系に在籍しているというだけで、尊敬に値します。そんな方々とも話ができて良かったです。
ちなみに、一部ではあろうと思いますが、本流から外れた人たち、後々厄介なことをしでかします。
(大企業リタイヤ組にご用心!)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5186642/
週のど真ん中で交流会
一方、交流会はタイトルが『営業DX交流会』ということでしたので、当然参加者の大半は営業職でした。中には今でもフルリモート、工場や研究所勤務の技術屋とは真逆の方もおられました。そんな交流会あるある、セミナーの後は立食パーティー、週のど真ん中、都会のど真ん中での開催でした。
となると、技術屋は都心部から離れた工場や研究所に押し込まれたまま、営業の連中は飲んで食べて、あたかも営業職だけが世の中を動かしているように錯覚してしまうものです。
これまた一部かもしれませんが、営業職の方々、大した成果でもないのに、何かあるとスグにどんちゃん騒ぎをやります。
(規格外、想定外には全く対応できない営業社員)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5213590/
技術と営業は仲が悪い!
基本的に製造業において、技術と営業は仲が悪いです。至る所で見聞きします。
前職時代のことです。結果を急がされている案件がありました。毎日残業して実験を行っておりました。午後7時くらいでしょうか?営業から進捗を問う電話が入ることが多かったです。その電話、周囲が騒がしく、食器がぶつかる音も聞こえてきます。そう、営業が居酒屋から酔っぱらいながら電話をかけていたのです。
更に、冬場で風を引いてしまいました。内科にかかると『気管支炎を発症しているので、用心するように』『これ以上酷くなる入院!』と言われました。それでもゴホゴホやりながら実験していると、そこへ営業社員がやって来ました。体調不良を伝えても『取引先との約束は約束だ!期限までに仕上げろ!』と怒鳴って来ました。
そして『今夜も飲み会があるから…』と言い残して去って行きました。これでは『営業憎し!』となってしまいます。
技術屋にも問題が…
もっとも、技術屋にも問題があります。営業からよく聞く話です。技術屋の言うことが『難し過ぎてわからない』というものです。
実はこれは当たっていると思います。技術屋あるある『簡単なことをわざと勿体ぶって難しく行って威厳を保とうとする!』実に下らないお話です。
やっていることを人様に理解してもらおうという気など微塵もなく、『これは俺にしかわからない!』と叫びます。しかしながら、良~く見ると、実に簡単なことであればあるほど、やたら難しく言おうとしている姿、会社あるあるです。その結果、属人性だけが高まり、担当者が定年でいなくなると、その製品も廃版となります。本当に勿体ないことです。
技術報告書を営業に渡したところ…
そんなこんなでしたが、前職でも事ある度に技術報告書をこまめに書いておりました。研究開発あるある、良い結果より悪い結果の方が多いものの、たとい都合が悪い事でも、決して無駄なことではなく、次へのステップには十分なっておりました。
とある時、そんな専門用語が並んだ報告書を営業に渡したところ、その後の効果は絶大、驚異的でした。
客先などから必要且つ正確な情報が次々と入り、検討内容のミスマッチが激減しました。営業から想像が消え、より具体的な交渉ができるようになったからでしょう。その結果、開発のスピードは飛躍的に高まりました。そして、実験から得られた情報も横展開可能なものも多く、その後も多岐に渡って役立つものとなりました。
やはり、世間様の声、ニーズというものは非常に重要です。
気概は通じたのでは?
それにしても、なぜ難解な専門用語が並んでいる報告書が功を奏したのでしょうか?
もちろん、具体的な内容を把握できたこともあるでしょう。それ以前のイマジネーションで進めるのとは次元が違います。更に『気概が通じた!』ってこともあったと思います。
同じ現象が製造現場でも起こりました。
当時、現場の作業員は具体的な手順だけを告げられて作業をしていました。そして、目の前で作っている製品が何に使われるのか?納品先も目的も全く教えられていませんでした。製造業あるあるです。
これは開発品の量産試作でも代々同じことが続いていました。
そんな中、私が担当していた開発品も量産試作となりました。
そこで、量産試作に入る前に、実験室で得た結果の報告書を現場作業員にも回しました。手を抜かず、書いたそのままですので、専門用語もズラリでしたが、現場作業員のモチベーションは見事に上がり、その後も関連する製品のエラーは大きく減りました。
これまで触れることも無かった実験室での様子がわかり、実験室側も『真剣勝負をやっている気概』が十分伝わったからだろうと思います。
(知りたいことは素直に教えてもらいましょう。)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5147624/
大逆風が吹いた
ところが、この現象を快く思わない勢力がいました。同じ技術屋の管理職でした。もともと前職の会社では職人技を旨として技術報告書を書かない文化がありました。故に、そもそも、報告書が存在しないので、現場作業員に読んでもらうことなどできない状態でした。
そこへ突如として現れた『報告書を書く文化』は大きな脅威として、既存の管理職連中には叩き潰す必要があったようです。その結果、『機密事項の漏洩の危険』を理由として営業職との報告書共有は終焉を迎えました。そのまま開発の効率も質も元に戻りました。
それにしても、『機密事項の漏洩の危険』とは呆れました。『研究開発部門の研究員が発信する情報なんぞ、機密事項だらけ!』ということぐらいわからないのでしょうか?
社員同士が信頼できないなら、もはやこの会社は終わっているとしか言いようがありません。そして、そんなこともあって、現在の自営業を営むこととなりました。
この報告書の重要性や現在の自営業に至る経緯については、下記に記しております。
(しっかり読んでくれたことも…しかし…)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5151814/
デジタルではなく、心の底からの連携こそ
そんなこんなでした。上記交流会のセミナーではやたら多くのDXツールが提示され、どれをどう選ぶか?どう運用するか?などが延々語られていました。
それはそれで重要なんでしょうか、ここは部署間がデジタル的な無味乾燥な繋がりではなく、心の底から強く連携できるような、風通しの良い仕組みを整えることこそが、会社の業績を飛躍的に上げるのではないか?と考えます。



