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お金持ちになるには投資をするべきである理由

2021年3月18日 公開 / 2021年7月18日更新

テーマ:投資・資産形成

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: iDeCoNISA投資信託

お金持ちになる方法は?


ビーチ

はたらけど はたらけどなお わが生活楽にならざり ぢっと手を見る

この有名な歌は石川啄木の短歌です。

あなたは毎日どんな思いで仕事をしていますか?
毎朝「もっと寝たい」と思いながら起きて、仕事でストレスを抱えて
「お金があったらこんな仕事辞めるのになぁ、、、」
と思っていませんか。

つまり
「お金持ちになりたいな」
という思いがありながら
「お金のためにしかたなく働く」
という状態ですよね。

この状態、お金の奴隷です。
きびしい言い方をすれば
「貧乏人はお金のために働く」
ということです。

ではお金持ちはどうかというと、お金の主人です。
「お金持ちは自分のためにお金を働かせる」
ということです。

世界的ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだことがあるなら
「確かにそんなこと書いてあったな」
と思い出すでしょう。

どうやったら「お金を働かせる」ことができるのか。
それはお金を生み出すもの、あなたのポケットにお金を運んでくれるものを買うことです。
『金持ち父さん貧乏父さん』の中ではこれが本当の資産だと言っています。

お金持ちは資産を買い、中流以下の人たちは負債を手に入れ資産だと思い込みます。
立派なマイホームを資産だと思って買っても、メンテナンス費用や固定資産税など、あなたの財布からお金を奪っていってしまう。
それは負債だと言うのです。

お金持ちの多くは事業主(ビジネスオーナー)や投資家です。
自分が働かなくても、お金を働かせて収入を得る仕組みを持っています。

「自分にはビジネスをやるなんてムリだし、今から投資家になるのも難しそう」
そうやってほとんどの人が最初から諦めてしまいます。

会社員や公務員として働いている人がビジネスを始めることは勇気がいるでしょう。
個人事業主やフリーランスなら比較的ハードルは低いですけど、自分自身が経営者であり労働者なのでお金持ちになるにはスケールが小さいです。
会社をやめて飲食店を開業したけど、休みなく働いて暮らしもラクにならず、結局お金のために働いていることになる人も多いです。

そうなるとごく普通の人がお金持ちになる方法は投資を始めることです。
収入の多い少ないに関係なく、収入の一部(10〜20%)程度で投資する(資産を買い続ける)ことが近道です。

最初は少額でもどんどん自分のために働いてくれるお金(資産)を増やしていけば、お金の奴隷からお金の主人になることができます。

高収入=お金持ちとはかぎらない


会社員

一流企業の幹部やお医者さんや弁護士など、高収入でお金持ちというイメージですよね。
しかし高収入でも高支出だとお金持ちとは言えません。
収入が減ったり、働けなくなったら貧乏になってしまいます。

それに高所得者の所得税率は最大45%の累進課税です。
猛烈に仕事をしてたくさん稼いでも、高額の税金を取られて自由な時間もあまりない人も多いです。

豊かで自由なお金持ちは、自分が働かなくても収入が得られる状態を作っています。
例えば1億円の資産が年利5%で運用できれば、毎年500万円の収入が得られます。
支出が500万円以下なら資産の1億円はまったく減りません。

「お金持ちはケチ」と言われることがあるのは
価値があるものにはお金を出すけど、ムダな支出を嫌うからです。
つまり資産を積極的に買っています。

「資産1億円なんて、、、自分には関係ない」
いきなりお金持ちを目指してはいけません。
収入が少なくてもお金を生み出すものをコツコツ買い続けることです。
種をまいて苗を育てて、大きく育てたときに果実を得ることができるのです。

お金持ちになる投資の始め方は、少額で分散投資できる低コストなインデックスファンド(投資信託)を積み立てるのが王道です。

金や外貨預金やビットコインは資産分散(リスク分散)という点ではありですけど、それら自身がお金を生み出すものではありません。
値動きの大きなものを「安く買って高く売る」ことを狙うのは、素人がプロのカモになる確率が高いです。

多くの人が手っ取り早く儲けようとすると失敗します。
まずは投資と投機の違いを理解しましょう。
投機はギャンブル要素が強く、うまくいけば短期間で大きな利益がでます。
「クリックするだけで月収100万円」などの儲け話や詐欺にも要注意です。

投資は最低でも10〜20年かけてじっくり取り組むものです。
それだけ時間がかかるものだとわかれば、できるだけ早く始めたほうが有利になることがわかってもらえるはずです。

ごく普通の会社員がお金持ちになるための投資をするなら、収入の一部を強制的に貯蓄や積立投資にする仕組みを利用するのがオススメです。
まずは生活防衛資金(目安は生活費半年〜1年分)を貯めます。
それに手をつけないと同時に、手取り収入の10〜20%を給与口座から自動引落で積立投資をします。

積立投資をするなら、iDeCoやつみたてNISAの制度を積極的に使いましょう。
本來、利益に対して20.315%課税されるものが非課税になります。

例えば手取り30万円なら毎月5万円(この場合は約17%)を投資にまわします。
残りの25万円で生活をやりくりするのです。
これまでほとんどの収入を使い切ってた人は
「5万円も使えるお金が減るなんて困る」
と言いますが、ムダな支出を削る努力をすればムリではないはずです。

「収入を増やす、支出を減らす、投資する」
を実践すれば着実にお金の不安から開放されていきます。
投資の利回りで増えたお金に手をつけずにそれも再投資すれば、加速度的に資産が増えていきます。
いわゆる複利の力です。

まとめ


景色

お金があなたたのために働いてくれるんです。
24時間眠ることなく、文句も言わず。
資産が増えればあなたは仕事をするもしないも好きにすればいいんです。
好きな仕事を好きな時間だけする、なんてことも可能です。

自由な時間とお金を手にれたいなら投資を始めることです。
実現までには時間がかかります。
だからこそ早く始めることが大切です。

少額からでいいので、まずは勇気を出して一歩踏み出して学びながら走りましょう。

この記事を書いたプロ

吉井徹

投資歴10年以上、ファイナンシャル・プランニングのプロ

吉井徹(YOC)

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