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保険でお金を増やす?あなたが入るべき保険はこの3つ

2021年3月12日

テーマ:保険

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 貯蓄型保険生命保険 選び方iDeCo

投資は怖いけど、保険なら安心?


家族

コツコツ貯蓄してもなかなか増えないし、投資はちょっと怖い。
貯蓄型の保険ならお金を増やすことができるし安心かも?

貯蓄型保険はあなたの支払った保険料を保険会社が運用しています。
保険会社は債権など安全性が高いものを中心に運用しています。
超低金利時代のいま、大きく増やすことは難しいうえに、保険会社はしっかり手数料を取ります。

「もしもの保険と貯蓄ができる」
という良い商品のように思えますけど「お金を増やす」という点ではオススメできるものではありません。

貯蓄と保険は分けて考えるべきです。

気がつけばたくさん保険に入って保険料の支払いが大変になっていませんか?
よくわからずに言われるがまま入ってる保険は高い手数料を払っている可能性が大です。

あなたが会社員であれば入るべき保険は3つだけです。

・生命保険
・火災保険
・自動車保険(任意保険)

ちなみに独身なら生命保険は基本的に不要です。

入るべき保険は「低確率・大損失」なもの

世の中にはたくさんの保険商品があります。
保険の本來の役割はみんなでお金(保険料)を出し合って、万が一のときに助け合う仕組みです。

死亡、ケガ・病気、失業、災害など、起きてほしくないけど起こってしまったら。
実はほとんどが国の社会保険制度である程度に対応できます。

日本は世界で見ても社会保険制度が充実しています。
年金は老齢年金、遺族年金、障害年金がありますし、会社員であれば雇用保険に労災保険も加入しているはずです。
医療費は原則3割負担なのはご存知だと思います。
「大きな病気をして医療費が高額になったら3割負担でも大変」
と心配ですか?
日本では高額医療費制度があるので、一般的な収入の会社員の場合で1ヵ月の自己負担限度額は約8万円です。
このくらいなら貯蓄があればなんとかなるはずです。

あなたはすでにかなりの保険料を払っています


計算

会社員であれば毎月の給与明細に健康保険料や厚生年金保険料が記載されているはずです。
ではそれらの社会保険料は年間でどのくらい払っていますか?
けっこう払ってるけど、勝手に引かれるからよくわかっていない人がほとんどです。
会社員の社会保険料負担率は約14%です。
給料が30万円なら約42,000円です。
年収500万円だと年間約70万円も社会保険料を払っているんです。

かなりの保険料を払っていることに驚くと思います。
しかし民間の保険会社が公的社会保険と同等の商品を作るととんでもなく高額になります。
というか不可能です。

会社員はかなり高額の社会保険料を払っていることと、じつはすでにかなり手厚く守られていることを知っておくべきです。
民間の保険に月額1万円以上保険料を払っているなら払いすぎの可能性大です。

保険貧乏にならないために、必要最低限の保険を選び貯蓄で備え得るのが健全です。
保険で貯蓄をすることや、保険の元を取ろうと考えるべきではありません。
掛け捨て型で費用を抑えて、何事もなければそれでいいんです。
保険は相互扶助ですから。
貯蓄と保険は分けて考えましょう。
保険にムダな手数料を取られるのは損です。

それでも保険に入りたいあなた

「そうはいってもみんないろいろ保険に入ってみたいだし、節税になるっていうし、安心を買ってると思えば、、、」
そもそも「みんな」って誰なんでしょうか。
あなたのまわりの友人ですか?
それに「みんながやっている=正解」とは限りません。
節税といっても、iDeCoも掛金は全額が所得控除されます。
会社員が月額23,000円の掛金を積み立てれば、年間276,000円の所得控除が可能です。
それに本來であれば運用益に20.315%課税されるのですが、iDeCoであれば非課税です。
安心を買いたい気持ちもわかりますけど、過剰防衛で資金不足になっていませんか?
社会保険制度を正しく理解すれば、ムダな保険を減らせます。

私は生命保険に入ったことがありません。
家を購入するまでは。
住宅ローンを組んだとき団信(団体信用生命保険)に入ったのでそれだけです。
私がもし死亡したらローンがチャラになります。
残された家族はローンのなくなった家に住み続けるもよし、売却して賃貸にクラスもよし。
火災保険と自動車保険はもちろん加入してます。

それから個人事業主になったので病気やケガで収入がなくなることに備えて、県民共済に加入しました。
保険料は月額1,000円です。
あとはiDeCoとつみたてNISAを利用してコツコツ資産を増やして備えています。

お金に関する知識を増やして資産防衛しよう


防衛

保険会社や銀行・証券会社などがすすめる商品をよくわからずに買っていませんか?
残念ながら彼らは本当にあなたのためを思って商品を提案してくれている可能性は低いです。
住宅や車を買うときは必死に勉強するのに、保険商品や金融商品はよくわからないから相手のすすめるものを買うんですか?
お金に関する知識を身に着けなければカモにされてしまいます。
金融知識が低い人が多いから、顧客本位ではない自社の利益優先の保険会社や金融機関がなくならないんです。

今はインターネットで様々な情報を手に入れることができます。
玉石混交ですけど、学ぶ意欲が大切です。
メディアや宣伝ばかり信じているとだまされます。

お金に関する知識はYouTuberとしても有名な両学長の『リベラルアーツ大学』がオススメです。
私もよく見てます。

保険に関する知識を得たいならこちらの本
『いらない保険』
がオススメです。
いらない保険についてズバズバ書かれています。

まとめ

すべての人に
「保険はこれが正解」
というものは難しいです。
しかし会社員はすでに高額の社会保険料を払っていて、手厚く守られています。
低確率・大損失に最低限の保険で備えて、それ以外は貯蓄で備える。
毎月の保険料が高額ならそれを見直して、貯蓄を増やしましょう。
生活防衛資金を貯蓄できたらiDeCoやつみたてNISAで資産形成をする。
時間はかかりますけど、少しづつお金に関する不安や悩みが少なくなっていきます。
もしかするとあなたのまわりではこのような方法をとってないかもしれません。
しかし「みんなやってる=正解」とは限りません。
お金に関する知識が足りないと思うなら、少しづつでも勉強して資産防衛していきましょう。

この記事を書いたプロ

吉井徹

投資歴10年以上、ファイナンシャル・プランニングのプロ

吉井徹(YOC)

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