逸失利益は税金だけでは判断できない~法律・保険・税務を一体で考える
なぜ税金の取り扱いが変わるのか
交通事故の損害賠償金の中で、税金を考えるうえで特に知っておきたいのが「逸失利益」です。
聞き慣れない言葉ですが、この意味を知ることで、なぜ税金の取り扱いが変わるのかが分かりやすくなります。
事故がなければ将来得られたはず
逸失利益とは、事故がなければ将来得られたはずの収入を補償するためのお金です。
つまり、精神的な苦痛を補償する慰謝料とは目的が異なります。
損害賠償金は一つのまとまったお金に見えますが、その中身によって性質が違うため、税務上の考え方も変わってくるのです。
将来得られたはずの収入
例えば、一家の大黒柱が交通事故で亡くなられた場合、本来であれば定年まで働き、家族を支え続けていたかもしれません。
その将来得られたはずの収入を、年齢や収入、就労可能年数などをもとに算定したものが逸失利益です。
私は相続税のご相談を受ける中で、「慰謝料は聞いたことがあるけれど、逸失利益という言葉は初めて知りました」と言われることが少なくありません。
確かに、どちらも交通事故の損害賠償金ですが、その役割は大きく異なります。
逸失利益は、「将来得られたはずの収入」を補償するお金
逸失利益は、「将来得られたはずの収入」を補償するお金だからこそ、税金を考える際にも重要な意味を持ちます。
同じ損害賠償金でも、その性質を正しく理解することが、適切な税務判断につながります。
次回は、慰謝料と逸失利益では、なぜ税金の取り扱いが異なるのかについてお話ししたいと思います。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎俊視


