生命保険で、一番大切なこと
「売りやすい保険」と「必要な保険」は違う
生命保険には、時代によって売れやすい商品があります。
「節税」「退職金準備」「解約返戻金」といった分かりやすいメリットのある商品は、とても話がしやすいものでした。
しかし、話しやすいことと、その会社に必要なことは同じではありません。
保険は商品から考えると、目的を見失う
「この保険は返戻率が高いですよ」
「この商品なら退職金の準備ができます」
「保険料も損金にできます」
こうした説明は、商品の特徴としては間違っていません。
ただ、それだけでは「なぜ、この会社にこの保険が必要なのか」という答えにはなりません。
会社によって、社長の年齢も、借入金も、現預金も、後継者の有無も違います。
同じ保険が、すべての会社に必要なわけではありません。
まず「会社に何が起きるか」を考える
例えば、社長に万一のことがあった場合。
借入金はいくら残っているのか。
運転資金はどれくらい必要なのか。
後継者は決まっているのか。
株式は誰が引き継ぐのか。
そこまで考えたうえで、「この会社には死亡保障がいくら必要なのか」を計算する。
その結果、短期の定期保険が適しているかもしれません。あるいは、別の備えが必要になるかもしれません。
大切なのは、保険に会社を合わせるのではなく、会社に保険を合わせることです。
保険を「経営」から考える
生命保険は、保険会社の商品です。
でも、経営者にとっては「会社を守るための道具」です。
だからこそ、商品説明から始めるのではなく、
「この会社に、どんなリスクがあるのか」
から始めたい。
節税できるか。
返戻率が高いか。
保険料が安いか。
もちろん、それも大切です。
しかし、その前に考えるべきなのは、「何のために、この保険に入るのか」です。
保険は、売りやすいものを選ぶのではなく、必要なものを選ぶ。
それが、会社を長く続けるための保険選びではないでしょうか。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎俊視


