社長が亡くなったら、会社にいくら必要なのか
大切なのは、保険金ではなく「その後」を考えること
「生命保険には入っています」
経営者から、そう言われることがあります。
もちろん、何も備えていないよりは安心です。しかし、本当に大切なのは、保険金が入った後、会社をどうするのかということです。
社長がいなくなれば、会社の課題はお金だけではない
社長が亡くなったとき、会社に必要なのは資金だけではありません。
誰が会社を引き継ぐのか。
取引先との関係を誰が維持するのか。
金融機関に誰が説明するのか。
従業員は誰についていくのか。
社長一人に集まっていた仕事や人脈、判断を、誰が引き継ぐのか。
ここが決まっていなければ、十分な死亡保険金があっても、会社がそのまま続くとは限りません。
「保険」と「事業承継」はセットで考える
例えば、社長が亡くなったときに1億円の保険金が入る会社があったとします。
一見すると、十分な備えに思えます。
しかし、後継者が決まっていない。主要な取引先との関係も社長任せ。銀行も、誰が経営を引き継ぐのか分からない。
これでは、1億円があっても問題は解決しません。
だからこそ、生命保険を考えるときには、
「お金はいくら必要か」だけでなく、「誰が、どう会社を引き継ぐのか」
まで一緒に考える必要があります。
保険は「もしもの後」まで考えて完成する
生命保険は、万一のときに会社へ資金を残すための重要な道具です。
でも、それだけではありません。
死亡保険金で時間を買い、その時間を使って、後継者が取引先や従業員との関係を引き継いでいく。
そう考えると、保険と事業承継は別々の話ではありません。
「社長が亡くなっても会社を残す」
そのために必要なのは、お金と人、そして準備です。
保険に入っているかどうかではなく、保険金が必要になる日の会社の姿まで考えておく。
それが、本当の意味での「備え」ではないでしょうか。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎俊視


