約1300の企業と関わった大学教授が、中小企業・個人事業主の新規参入、地域の活性化をアドバイス（1/3）

起業や第2創業から間もない経営者に売れる仕組みを伝授。的確なマッチングで販路開拓の第一歩を応援

　「起業や第2創業をしたばかりの小規模事業者から『売り上げアップや販路開拓が難しい』とよく聞きます」と話すのは、広島修道大学教授の川原直毅さん。同大学の商業部でマーケティング・リサーチを専門に指導と研究に打ち込むかたわら、理論と実践に基づいた経営相談を無料で行っています。

　「私が得意とするのは、売り上げアップにつながる仕組みづくり、新規参入のための販路開拓の支援、企業間のコラボレーションによる市場創造です」と川原さん。机上で経営計画などを指摘する一過性の経営コンサルタントとは異なり、「実践なくして語るべからず」をモットーに現場主義を貫き、経営者にふさわしい人や企業を紹介。双方が将来WIN-WINの関係になるようマッチングしています。

　高級食パンの店を第2創業したパソコン業界の会社経営者には、フランチャイズの概要や加盟先、立地といった事業立ち上げの枠組みを助言。さらに、販路開拓の一助になるよう地元の百貨店の社長を紹介したところ、1週間後に催事が決定しました。その実績を足がかりに、他の百貨店やショッピングセンターなどの催事にも多数出店。認知度を上げて売り上げを伸ばし新規事業を軌道に乗せました。その後も右肩上がりの成長を遂げ、今では2号店オープンを計画しているそうです。

　「良く相談に来られるのが、飲食店、物販、衣料品、古着・雑貨販売、食品フランチャイズを始めようという方々。人脈がなく売り方も分からないために足踏みをしていらっしゃいます。最初の一歩を踏み出す協力を惜しみませんので、一緒に前に進んでいきましょう」

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【次ページ】事業化評価委員長を16年就任。中小企業大学校時代を含め、中国四国を中心に約1300社と人脈を築く

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