単純・繰り返す作業が得意な協働ロボットは製造業で本当に使い物になるのか?様々な欠点をどう克服するかが鍵となる
DX推進に当たって、どこから始めたらいいかわからないといった場合、職場内で身近
な問題、課題をデジタル化によって解決していく事により、その成果を全社に広げて
いく方法も一つの考え方と思います。
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(具体的にどの様な改善、デジタルツールの導入を進めたら良いか?)
この場合、最終的には付加価値生産性の向上、顧客価値の向上、そして売り上げ利益の
確保といった会社の目標に繋がる改善が求められます。このような場合、職場ではどの
ような改善の進め方をしていけば良いかを考えてみます。
1.DX推進の第一歩:身近な課題から始める改善とその全社展開
DX推進の初期段階において、どこから手をつければ良いか迷うことはよくあることです。
そのような場合、職場内の身近な問題や課題をデジタル化によって解決していくことは、
非常に有効なアプローチです。
この小さな成功体験を積み重ね、全社的なDX推進へと繋げていくことが可能です。
2.職場での改善の進め方
(1)課題の洗い出し
チームメンバー全員で、日々の業務で抱えている課題を洗い出します。
課題を客観的に評価し、優先順位をつけます。
デジタル化によって解決できる可能性が高い課題を選びます。
例:
・手作業によるデータ入力の時間が長い
・紙の書類が多く、情報共有が遅れている
・品質管理の工程に時間がかかっている
・機械の故障が頻繁に起こり、生産が遅延している
(2)デジタルツールの選定
洗い出した課題に対して、どのようなデジタルツールが有効か検討します。
無料で利用できるツールや、低コストで導入できるツールから始めるのも良いでしょう。
例:
・データ入力の自動化:スプレッドシート、RPA
・情報共有の効率化:クラウドストレージ、プロジェクト管理ツール
・品質管理の効率化:IoTセンサー、AIによる画像認識
・機械の故障予知:IoTセンサー、AIによる異常検知
(3)PoC(概念実証)の実施:
選定したツールを用いて、小規模な範囲で実証実験を行います。
実験結果を評価し、改善点を見つけていきます。
実験期間中は、他のメンバーにも積極的に情報を共有し、意見を求めます。
(4)全社展開:
PoCが成功した場合、全社に展開していきます。
全社員への説明会を開催し、DXの意義や具体的なメリットを周知します。
導入したツールの使い方を丁寧に指導します。
変化を恐れる社員に対しては、個別に対応し、不安を解消します。
(5)PDCAサイクルの継続:
定期的に効果測定を行い、改善点を洗い出します。
新たな課題を発見し、デジタル化によって解決していきます。
PDCAサイクルを継続的に回すことで、DXを定着させます。
2.付加価値生産性の向上、顧客価値の向上、売り上げ利益の確保へ繋げるには
データに基づいた意思決定: デジタル化によって収集されたデータを分析し、製品開発
やマーケティングに活用することで、顧客ニーズに合った製品やサービスを提供できます。
(1)生産性の向上
自動化や効率化により、生産性を向上させ、コスト削減を実現できます。
(2)品質の向上: IoTセンサーやAIを活用することで、製品の品質を安定的に維持し
顧客満足度を高めることができます。
(3)新しいビジネスモデルの創出
デジタル技術を活用することで、新たなビジネスモデルを創出し、収益源の多角化を
図ることができます。
(4)職場でのDX推進における注意点
経営層がDX推進の重要性を認識し、積極的に支援することが不可欠です。
DXは、技術の導入だけでなく、社員の意識改革も重要です。
いきなり大規模なプロジェクトではなく、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。
デジタル技術は日々進化するため、常に新しい技術を取り入れ、柔軟に対応していく必要
があります。
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(具体的にどの様な改善、デジタルツールの導入を進めたら良いか?)
まとめ
DX推進は、一朝一夕にできるものではありません。まずは、職場内の小さな課題から
解決していくことで、社員の意識を高め、成功体験を積み重ねることが重要です。
PDCAサイクルを回しながら、継続的に改善を進めることで、最終的には付加価値生産性
の向上、顧客価値の向上、そして売り上げ利益の確保といった会社の目標達成に貢献する
ことができます。