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製造業において、職場改善活動の形骸化を防ぎ活動を成功に導く4つ
のポイントについて解説します。
★参考記事
https://monozukuri-japan.seesaa.net/article/503472293.html
ずばり4つのポイントとは以下の通りです。
上記4つのポイントを実施するにあたり具体的な方策を挙げてみます。
1.経営層、管理層の関与
①経営層が、職場改善活動の重要性を認識し、全社一丸となって取り
組む姿勢を明確にする。
②管理層が、職場改善活動を推進するために必要な人材・資金・時間
などの資源を提供する。
③管理層が、職場改善活動の進捗状況を定期的に確認し、必要に応じ
て支援を行う。
2.目的、目標の明確化と進捗の見える化
職場改善活動の目的を明確にし、その目的を達成するために必要な
目標を設定する。
設定した目標と、その達成状況を見える化することで、従業員が活動
の目的やゴールを理解し、モチベーションを高めることができる。
BIツールは、企業の目的や目標を明確化するために有効であると
言えます。BIツールは、企業のデータを収集・分析して、データを
視覚的にわかりやすく表示することができ、これにより、企業は
データに基づいて、自社の現状や課題を把握し、目的や目標を明確
にすることができます。
また、BIツールは、目標達成度の見える化にも有効で、データを視覚的
にわかりやすく表示することができます。これにより、自社の目標達成
度を把握し、改善策を講じることができます。
以下は、BIツールを導入することで得られる効果の一例です。
・企業の現状や課題を把握して、目的や目標を明確化できる
・目標達成度の見える化ができ、改善策を講じることができる
・経営戦略の立案や意思決定の精度を向上させることができる
・業務の効率化とコスト削減ができる
・顧客満足度の向上につながる
3.モチベーションマネジメント
職場改善活動は、従業員一人ひとりの主体的な取り組みによって成功
に導くことが可能となります。そのため、従業員のモチベーションを
高め、継続的に活動を続けられるようにする必要があります。
モチベーションは、人の感情なので、高くなったり低くなったりする
ことがあります。しかし、生産性を高く維持し、仕事を行っていくには
モチベーションを安定的に保ち続けることが重要となってきます。
モチベーションマネジメントを行うには、制度面と人間関係の2つの
方向でのマネジメントが重要となります。
まず、制度面でのマネジメントについては、評価制度や人事異動などの
人事制度を、見直すことが大切で、「成果を出したらきちんと評価される」
「昇進や昇給が期待できる」、「希望に沿う職種や職場で働ける」
といった環境整備行います。
次に、人間関係でのマネジメントについては、成果を出したら、きちん
と褒めること、また、本人の裁量を認めて、できるだけ本人の希望が
活かされるようにするといった、対策を行っていきます。
このように、教育面、仕事に対する取組みにおいて、モチベーション
マネジメントは基本となる重要な経営課題と考えられます。
次に、社員が仕事へのモチベーションを維持することは、会社にとって
も社員にとっても、とても重要なことであり、そのための施策としては
以下の項目があげられます。
(1)社員教育の充実
モチベーションというのは、内的な動機づけなので、自分から何かを
やりたいと思う気持ちを大切にすることが重要。たとえば、社員教育
を充実させて、社員の成長欲求に応えるのもよい方法です。学びたい
という意欲や、もっとできるようになりたいという意欲をうまくサポ
ートすることで、日々の仕事へのやる気を維持できます。
(2)チームで励ましあう
チームで仕事をして、お互いに励まし合える環境を作ることも、モチ
ベーション維持効果が期待できます。たとえば、仕事で何か失敗したり
うまく行かなかったりすることがあっても、励ましてくれる仲間がいれば
また頑張ろうと思える。
一人であれこれ悩んでしまうと、いったん下がったモチベーションを
なかなか上げることができない。個人で仕事をすることが多い職場でも
仕事以外のことで何かチームを組んで行う機会を設けると良い。社内
イベントや、サークル活動、勉強会など、それがきっかけとなり職場
のコミュニケーションも円滑になります。
(3)モチベーションの上がらない仕事を上げる仕事にする
仕事には、モチベーションの上がらない仕事と、モチベーションが
上がる仕事がある。モチベーションの上がる仕事には「やりがい」と
いう要素があり、「この仕事を頑張ったら、周りから高く評価される」
「自分の達成感が満たされる」「スキルアップできる」などという
期待感が感じられる。そして、そうした社員の期待が実際にきちんと
実現されるような環境があることも、仕事のモチベーションには大きな
影響を与える。
4.活動の枠組み・手順
活動の方法は、従来の形に捉われず、期間を決めてスタートし、発表会
に合わせて報告資料を作成するといった形式的な活動は止めにする。
このような活動はすぐに形骸化し、発表のための活動、発表のための
資料作りと化してしまう。
そこで、活動は、現在存在している課題、問題にすぐに取り組むよう
にします。基本的な考え方は
①期間は特に設けず、その都度発生した問題、課題をテーマに活動
トップダウンテーマは原則3か月以内、延長はその都度判断する
活動サイクルを速く回し、停滞させないようにすること
②サークル内で毎週定期的なミーティング開催し、前週残された
問題の進捗状況確認、新たな問題の提案、解決方向の討論、担当
者の決定(時期、方法、解決の推進に当たる)
③定期リーダ集会(1回/月)を事務局が主催して各サークルの問題
解決状況を報告、サークル間で連携が必要なテーマの進め方の討議
経営判断が必要で全社プロジェクトで解決する問題の提起、解決
済み(取組み中)の問題で、発表用のテーマを決める(半年に1回)
④発表会を半年に1回程度開催する。社長以下社員全員参加とし、
活動結果発表20分程度、質疑応答10分程度、解決済みのテーマを
基本として発表用にまとめる。QCストーリーにこだわらず事実を
まとめる
⑤評価として、活動期間中の取り組み件数、解決テーマ数、取組み
態度、団結度、リーダシップなどについて、また有形効果、無形
効果、進め方(原因解析、対策、仕組み化)などを対象とする。
一般サークル員の中からも審査員を選抜する。
⑥発表の形式は自由とするが、基本は、現状(対策前の悪さ)データ
要因の調査内容(調査1、調査2、調査3・・・原因の絞り込み)
対策を講じた内容(対策1・・・データ(良くなっているか?)
対策2・・・データ(良くなっているか?)対策3・・・データ
(良くなっているか?)、標準化(ルール化)、反省と今後の課題
苦労した点、結果が出なかった理由など
嘘のない、ありのままの姿(失敗事例・試行錯誤の内容など)を
聞いてもらう
このように、職場改善活動の形骸化を防ぎ、活動を成功に導くためには
経営層、管理層の関与、目的、目標の明確化と見える化、モチベーション
マネジメント、活動の枠組み・手順を明確にすることが重要です。
また、従来の活動方法にこだわらない“発想転換”を行い、データ分析や
IT・デジタルツールを活用することで、活動の効率化や効果測定を実現
し、継続的に活動を続けられるようにする必要があります。
データ分析やIT・デジタルツールを活用することは、活動の効率化や
効果測定をスピーディーに実施でき、活動の課題を早期に発見し、改善
策を講じることができます。また、活動の効果を測定することで、従業
員のモチベーションを高め、継続的に活動を続けることができます。
★参考記事
https://monozukuri-japan.seesaa.net/article/503472293.html