「経営は社員みんなで挑むRPG」——数字や条件の奥にある“プロのものづくり”と“風土”の育て方
パイプが繋ぐご縁を大切に。新卒入社してから株式会社MATSUMURAの4代目社長を務めています古川です。
9月29日、太田女子高等学校の生徒さんたちとの『総合的な探究の時間』、4回目を迎えました。
今回、これまでとひとつ大きく変えたことがあります。
それは、あえて「口を出さなかった」ことです。
これまでの回は、私がずっと生徒さんたちと対話をしてきました。
ただ今回からは製造部長が新たにメンバーに加わったこともあり、できるだけ私は前に出ず、対話そのものを製造部長に任せてみることにしたのです。
実は私自身、かつて製造の現場を率いる立場にいた頃は、見学があると自分から先回りしてあれこれ説明していました。
ただ、それでは「教える」というより「答えを渡してしまう」ことになりがちだと、あるときから気づくようになりました。
今は現場を一緒に回るときも、できるだけ口を挟まないよう心がけています。
仕事とは本来、教え伝えていくものだと思っていますが、その「伝える」は、先回りして答えを渡すこととは別のものではないか――そんな考えが、今回の判断の根底にありました。
結果は、任せてよかったと心から思えるものでした。
生徒さんたちからは、「製造業のイメージアップに向けてどうすればいいか」という具体的な施策がいくつも出てきました。
正直、高校1年生の皆さんにはまだ難しいテーマだと思います。
それでも前向きに、建設的に意見を積み上げながら進めてくれている姿に、感心しながら耳を傾けていました。
8名の生徒さんは2チームに分かれて取り組んでいるのですが、同じテーマでも探究の進め方がまったく違うのも興味深いところです。
その違いを見ているだけでも、私たちにとって学びになります。
任せる、というのは、答えを渡さないだけでなく、それぞれのやり方の違いを認めることでもあるのだと、生徒さんたちを見ていて改めて感じました。

この日のゴールは、両チームともに無事クリア。
先生から嬉しそうにスタンプをもらっている姿が印象的でした。
回を重ねるごとに、探究の内容は具体的になっていきます。
若い皆さんの柔軟な発想力と、大人がこれまで積み重ねてきた知恵。
この両方がかけ合わさることで、どんな面白い結果に辿り着くのか、今からとても楽しみにしています。
(この日撮影した生徒さんたちの様子も、写真で紹介させていただきます)


