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「経営は社員みんなで挑むRPG」——数字や条件の奥にある“プロのものづくり”と“風土”の育て方

古川仁章

古川仁章

テーマ:ものづくりへの情熱

群馬県太田市で金属加工・ものづくりを営む株式会社MATSUMURAの古川です。
私は新卒で「製造現場の泥臭い床」からキャリアをスタートさせました。

現場の汗や技術の尊さを誰よりも知る私が経営において大切にしているのは、「経営とは、社員みんなで挑むRPG(ロールプレイングゲーム)である」という考え方です。
社長一人ではなく、現場の職人も事務も若手も、各自の武器を持った仲間(主役)としてパーティを組む。
彼らが誇りを持って輝ける土台を作ることこそが、ものづくりの品質を守る秘訣です。
今回は、数字や条件だけでは伝わらない私たちの経営哲学と会社の空気感についてお伝えします

■ 1. 現場の「泥臭い床」から学んだ、ものづくりの原点

群馬県太田市で金属加工・ものづくりを営む株式会社MATSUMURA。私自身、新卒でこの会社の「製造現場の泥臭い床」からキャリアをスタートさせました。
だからこそ、現場で流す汗の尊さ、機械の独特な匂い、そしてそこで黙々と職人技を発揮する社員一人ひとりの素晴らしさを、誰よりも肌で知っている自負があります。

そんな私が経営者として最も大切にしているのは、「経営とは、社員みんなで挑むRPG(ロールプレイングゲーム)である」という哲学です。
ビジネスは社長一人が無双するゲームではありません。
現場の職人も、事務スタッフも、若手社員も、全員がそれぞれの武器を持って「株式会社MATSUMURA」というパーティを組んでいる仲間です。
一人ひとりが主役であり、彼らが心身ともに健やかに、自分の仕事に誇りを持って輝ける土台を作ることこそが、ものづくりの品質を守り抜くための唯一の答えだと考えています。


■ 2. 求人票の「文字」では決して伝わらない「会社の空気感

採用の場などで若い世代とお話しするとき、いつも強く感じることがあります。
それは、求人票に並ぶ「週休2日」「基本給◯◯万円」といった文字の羅列からは、絶対にこぼれ落ちてしまう「会社の中に流れている空気の温度」があるということです。

与えられる条件や手厚さだけで人を引き寄せても、仕事やチームそのものに惹かれたわけでなければ、本当の意味で長続きはしません。
大切なのは「ここで誰と、どんな想いで働くか」です。例えば、弊社で毎週呼んでいる無添加・無農薬のキッチンカーも単なる福利厚生ではありません。

昼休みにキッチンカーの前に社員みんなで並び、「今日暑いですね〜」「それ一口ちょうだい!(笑)」なんて言いながら交わす数分間の雑談。
部署を超えたその笑顔やコミュニケーションこそが、みんなの心の健康を育み、会社の温かい空気感を作っています。言葉だけでは伝わらないからこそ、私は必ず「一度ありのままの現場を見に来てください」と工場見学をご案内しています。
技術や設備だけでなく、働く人たちの表情や雰囲気を肌で感じていただくことが、お互いにとって一番の納得感に繋がると信じているからです。

■ 3. 失敗はすべて、自分を強くする「経験値」になる

社員たちに日頃から伝えているのは、「立ち止まるのが一番もったいない。失敗したっていい、それは全部レベルアップのための経験値になる」ということです。
ものづくりの現場でも日常業務でも、挑戦すれば必ず壁にぶつかります。思うようにいかない日があっても、それはゲームオーバーではありません。

目の前の課題を仲間と必死に乗り越えるプロセスこそが、自分というキャラクターのレベルを上げていきます。
だからこそ、社員が挑戦して失敗したとき、私は絶対に責めません。「ナイスチャレンジ!これでまた経験値が入ったね」と背中を押すのが私の役目です。
社長としての本当の仕事は、みんなが安心してバットを振れるように、心と体の健康を守るセーフティネットを用意しておくことだと思っています。


■ 4. プロとして、地域社会へ届けたい想い

整った文章やデータだけでは動かない「情熱」や「体温」が言葉には宿ります。カッコ悪さも含めた人間味のある本音だからこそ、人は共感し、信頼を寄せてくれるのではないでしょうか。

「会社の熱は、体温の宿った言葉に乗る。」

ものづくりという仕事の奥深さ、そしてそこで働く人たちの素晴らしさを伝えるため、これからも私たちは飾らない生の想いを発信し続けていきます。
地域に根ざした一企業として、社員とともに挑戦のドラマを楽しみながら、ものづくりの未来を切り拓いてまいります。

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古川仁章
専門家

古川仁章(パイプ加工業)

株式会社MATSUMURA

自動車や建設機械、農機等に欠かせない金属パイプの加工に特化。切断、面取り、パイプと金具の多点・大量ろう付け「炉中ろう付け」などに対応し、水素炉によるステンレスのろう付け生産も可能。

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