「ものづくりの愉しさ」を次世代へ――こどもシゴト博への挑戦と、地域の未来を創るプロの誇り
パイプが繋ぐご縁を大切に。新卒入社してから株式会社MATSUMURAの4代目社長を務めています古川です。
先日、太田女子高等学校の1年生8名の生徒さんと『総合的な探究の時間』でご一緒する機会をいただきました。
前回はMATSUMURAへお越しいただき工場見学をしていただいたのですが、今回はこちらから学校へお伺いしての回でした。
各企業が担当の高校生と一緒に、それぞれのテーマを数か月かけて探究していくという取り組みなのですが、MATSUMURAが出したテーマは「若い世代に製造業への興味を持ってもらうためにはどうすればいいのか?」というものです。
正直なところ、「製造業」そのものをまだよく知らない高校1年生にとっては、なかなか答えの出しにくい難しいテーマだと思います。
それでも私があえてこのテーマを選んだのには理由があります。
私自身、かつて製造の現場を率いる立場にいた頃は、工場見学があると自分から先回りしてあれこれ説明していました。
ただ、それでは「教える」というより「答えを渡してしまう」ことになりがちだと、ある時から気づくようになったのです。
今は現場を一緒に回るときも、できるだけ口を挟まないよう心がけています。
仕事とは本来、教え伝えていくものだと思っていますが、その「伝える」は、先に答えを渡すこととは違うのではないか――そんな考えが根底にあります。
今回の探究学習も同じです。高校1年生の今の段階では、このテーマはまだ意味の見えない一つの「点」に過ぎないかもしれません。
でも、彼女たちがいずれ進路や就職を考えるようになったとき、この時間で見聞きしたことがふと線として繋がる瞬間があるのではないか。
そう信じて、答えを教えるのではなく、一緒に探究する時間にしたいと考えています。
もちろん、これは高校生だけの学びではありません。
「自分たちの仕事を、まだ何も知らない誰かにどう伝えるか」を改めて考えさせられる、私たち企業側にとっても貴重な機会になっています。
まだ始まったばかりの取り組みですが、数か月後にどんな探究の結果が出るのか、今からとても楽しみにしています。


