【ものづくりの未来】先代の約束から始まる、異業種コラボレーションの可能性
こんにちは。株式会社MATSUMURAの古川です。
私たちは群馬県太田市で、金属加工のものづくりを営んでいます。
先日、本コラムでもご紹介した、市内の就労継続支援B型事業所「アトリエ・オーサムシップ」の皆さまの工場見学。その素晴らしい時間が、さらに大きな感動の連鎖を生み出してくれました。
後日、見学に参加されたメンバーの皆さまとスタッフの方が、心のこもった「お土産」と、手書きの「感想文(寄せ書き)」を携えて、わざわざ当社へ足を運んでくださったのです。
あいにくその時、私は不在にしており直接お礼をお伝えすることができなかったのですが、戻ってきて手渡されたプレゼントを目の前にし、経営者として、また一人の人間として、胸が熱くなりました。
特に嬉しかったのが、メンバーの方が額装して届けてくださった、一枚の美しい鳥の絵でした。
つぶらな瞳と鮮やかな色彩が印象的なこの作品は、「どこか古川社長に似ている!」とアトリエ内で大盛り上がりし、私への贈り物として選んでくださったのだそうです。
自分では少し照れくさくもありますが、彼らの純粋な感性とユーモアに触れ、さっそく特等席に飾らせていただきました。
そして、クリエイティブに彩られたファイルを開くと、そこには現場を肌で感じた皆さまの、真っ直ぐで力強い言葉が並んでいました。
「一貫した生産体制や、一人ひとりの社員を大切にした職場の雰囲気に感銘を受けた」
「社長や社員の皆さんが『楽しい』と仰っていたその通りだと、現場を見て実感した」
「部品を手渡してくれたとき、目を観て話してくれて嬉しかった」
私たちが普段、当たり前の日常として送っている工場の風景や、大切にしているものづくりへの姿勢。それらをこれほどまでに深く受け止め、豊かな言葉でフィードバックしていただけたことは、私だけでなく、案内を担当した生産部長をはじめとする現場の社員全員にとって、大きな「誇り」と「自信」になりました。
私は健康経営アドバイザーとして、「誰もが生き生きと、その人らしく力を発揮できる環境づくり」の重要性を日々発信しています。
しかし、今回の体験を通じて改めて気づかされたのは、「現場を開き、異なる個性を生かす人々を迎え入れることは、巡り巡って自社の社員をも深くエンパワーメント(元気づけ)する」ということです。
私たちの工場は、彼らに何かを伝える場所であったと同時に、彼らの真っ直ぐな視線によって、自分たちの仕事の価値を再発見させてもらう場所でもあったのです。
アトリエ・オーサムシップさんからは、後日また別のメンバーの皆さまも工場見学に来てくださる予定になっています。
今から新しい出会いが楽しみで仕方がありません。次こそは、必ず直接お出迎えしたいと考えています。
アートと製造業、形は違えど、誰かの心を動かす「ものづくり」に携わる仲間として。
これからも地域の中でこの素晴らしいご縁を大切に育み、共に歩んでまいりたいと思います。
アトリエ・オーサムシップの皆さま、心に沁みる最高のプレゼントと、温かい気づきを本当にありがとうございました。
皆さまとの出会いに、心からの感謝を込めて。


