未来の技術者たちへ贈る「健康経営」の視点|太田工業高校の企業見学を迎えて
こんにちは。株式会社MATSUMURAの古川です。
私たちは群馬県太田市で、ものづくりの現場を預かる製造業を営んでいます。
7月30日、私たちの工場でとても温かい出来事がありました。
市内の就労継続支援B型事業所「アトリエ・オーサムシップ」の皆さまをお迎えし、2回目の工場見学を開催したのです。
前回に続き、今回も笑顔の絶えない素晴らしい時間となったのですが、特に印象的だった出来事がありました。
実は当社では、社員紹介として「トレーディングカード風(遊戯王風)」に作成した社員カードを用意しています。
見学に来てくださったメンバーの中に、なんとそのカードゲームにとても詳しい方がいらっしゃいました。
自分の好きなテーマを見つけた瞬間、その方の目がパッと輝き、心からワクワクされている様子が伝わってきました。
見学後の質疑応答の時間になると、真っ先に手を挙げて楽しそうにカードのお話をしてくださり、その純粋で生き生きとした姿に、私自身も胸が熱くなりました。
後日、事業所の担当者様からいただいたお礼メールには、こんな微笑ましいエピソードが添えられていました。
『帰りの車内でもカードの話題が止まらない方がいました。とにかく楽しかったようです。
知らないゲームなので、楽しそうに話されてもマニアックすぎて「日本語喋ってるよね?」と確認してしまいました(笑)』
車内の弾んだ会話や笑顔が目に浮かび、思わず笑みがこぼれると同時に、ものづくりの現場が誰かの「好きなこと」や「情熱」と繋がった瞬間の愛おしさを噛みしめました。
そして、そのメールの中に書かれていたもう一つの言葉が、経営者として、また人として深く心に残っています。
『本当にありがたいと思うのは、外に出る経験、人に触れる経験が少ない人たちの、少しでも誰かと関わるきっかけになっていただけていること。人で苦しい思いをしているからこそ、真逆の世界にいる人たちに出会う一歩になっていただけていることです』
日頃、社会の中で生きづらさを抱え、人間関係に傷ついてきた方々が、少しでも安心して新しい世界に触れ、気持ちを解きほぐす場所になれたこと。
経営者として、また健康経営に関わる一人として、私は「誰もが安心して自分らしくいられる環境づくり」の重要性を発信してきました。
しかし今回気づかされたのは、大きな仕組みだけでなく、現場で働く「人」のぬくもりや、ちょっとしたアイデア(トレーディングカードのような遊び心)こそが、人の心をひらく大きな力になるということです。
「何かのヒントになれば」と開いた工場見学でしたが、私たちの現場や社員の存在が、誰かの心を温め、前に進む小さなきっかけになれているのだとしたら、これほど誇らしく、嬉しいことはありません。
機械の音や火花だけでなく、そこで働く人のぬくもりが伝わる工場でありたい。
そして、どんな背景を持つ人にとっても、MATSUMURAが地域の中で「温かく受け止めてくれる場所」であり続けたい――。
アトリエ・オーサムシップの皆さま、今回もかけがえのない学びと感動をありがとうございました。
これからも地域の中で手を取り合い、誰もが笑顔で「ものづくり」や「人」と繋がっていける未来を、共に育んでまいりたいと思います。
ありがたいご縁に感謝いたします。


