お母さんのバカ
いつも、私のそばで、勉強をしたがる子がいます。
自信がなく、不安が一杯あるので、すぐに助けてもらいたいと思っているようです。
この姿は、入学間もない一年生でも同じような姿を見かけます。
この子たちは、自分なりに不安を解消するための手立てを自分で考えています。
ただし、その手立てを複数もっているかどうかは別です。
すぐに対応できない時があり、そんな時、何も手につかず、じーっと待っている子もいれば、別のことをして、うまく時間を使っている子もいます。
子どもと一緒に生活していて気づいたのですが、依存心の強い子は、対応の選択肢が少ないように思います。
相手に頼る事が多いので、自分で考えなくても、何をすべきかを相手が決めてくれます。
それが、気にいらなければ、「いや。」「できない。」などと言って拒否すれば済みます。
相手は、困ってしまい、一生懸命に子どもが気にいる対応を考える事になります。
これでは、いつまで経っても、依存心を拭い去ることはできません。
対応を相手が決めるのではなく、自分自身で決めない限り、自立に向かうことはできません。
こんなときは、選択肢を用意します。
一緒に何ができるか考え、その中から自分で一番よい行動を選択し、実行します。
こちらの思いとは異なる事があってもできる限り、尊重します。
こちらの思いと異なるからと、強引に変えたり、こちらの思いに誘導したりすることは、命にかかわる事でない限りしない方がよと思います。
自立を妨げる事になったり、依存心がより強くなったりする原因になります。
自分で決めた事を実行することで、自信をもち、自分で決めることのよさに気づいたら、自立は早まります。