自分が正しい?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 口に出すか出さないかは、別にして、夫婦喧嘩でも、子育てについての話し合いでも、「自分が正しい。」と考えて、意見をぶつけ合う事が多いように思います。夫婦だけのことではなく、人と話し合ったり、議論したりする時も同様です。

 なぜ、「自分が正しい。」と考えるかというと、脳が絶えず、安心安全のために働いているからです。
 ニューロロジカルレベルで考えてもわかります。

(ニューロロジカルレベル)
レベル1:環境
レベル2:行動
レベル3:能力
レベル4:価値観
レベル5:自己認識(セルフイメージ)


 「自分が正しい。」というのは、レベル4になります。
一番高い意識レベルは、レベル5で、その次に高いレベルになります。
意識レベルが、高くなればなるほど、自分に与える影響も大きくなります。

価値観レベルは高いレベルにあるので、これを否定すると、かなり大きな影響を受けます。
 「自分が正しい」と考えると、自分を守る事になります。
 これまで多くの体験や経験を積んで身につけた上で作られた価値観ですから、裏付けとなる根拠があるので、それを否定される事は自分の体験や経験をも否定されると考えても不思議ではありません。

 例えば、
  「その考えは、おかしい。」
  「その考えでは、うまくいかない。」
  「そんな考え方をしているから、失敗するんだ。」

 価値観は、見方を変えると、体験や経験という「過去」に基づいています。今目の前の出来事や今後起きうる出来事に通用するとは限りません。
 価値観は、体験経験によって作られているので、新たな体験や経験をすれば、変える事も可能だという事になります。
 大事にしすぎて、こだわり続けると「今」に通用しないかもしれません。
ある意味柔軟に対応する事が必要です。

 立場が変われば、考えが変わる事は、多くの人が、知っている事です。これも柔軟に対応できた証と考える事ができます。

「自分が正しい。」ではなく、「自分が正しいとは限らない。」と、ちょっと控えめにみてみると、他の価値観が入るゆとりが持てます。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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