伝えることの難しさ

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 話し合いの場を設けて、合意を得たから、すんなりと事が進むかと思っていても、うまく進まないと思った経験はないでしょうか。

 資料作成でも分担して決めたはずなのに重複した資料があります。
 配布をお願いした文書が配布されていない事があります。
 伝言をお願いしたにも関わらず、伝わっていなかった事があります。

 こちらの思い通りに動いてもらえず、相手を責める事になりかねません。

悪意があっての状況ではないとしても、このようなことは日常生活には、普通に起きている事で、特別なことではないと考えた方がよいかもしれません。

 このようなミスコミュニケーションは、扱う言葉が、一人ひとりの体験経験から作り出されたものだからです。

 山を想像する時に、地元の山をイメージする方もいれば、富士山をイメージする人がいます。
 単語1つでも違うと言う事です。

 相手の言葉を受け取った時、相手の言葉をそのまま受け取る事ができず、一旦自分の頭の中にある言葉を持ち出して、自分の言葉に置き換えます。

 置き換えた時点で、相手から離れて自分の世界で解釈が始まります。
自分の言葉にかかわる自分の体験経験をイメージしてしまいます。
 
 言い換えると、これは歪曲したことになります。

脳は単純にする方向に働くため、歪曲だけでなく、省略、一般化が起こります。

そのため、自分の都合のよいように受け止める事になります。

ここに話し手と聞き手のズレが生まれます。

ですから、伝わらなくてイラッして相手を責めたくなることもありますが、相手の背景を理解するチャンスと捉える事ができます。

 でも、ちょと私には広い心が必要かなと思います。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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