感情と結びついた思い込みが判断を誤る
私たち人間には、大脳新皮質が備わっています。
いわゆる、左脳、右脳に当たる部分になります。
これがあるおかげで、思考を巡らせたり、イメージしてみたりする事ができます。
私たちには、人間だからできる素晴らしい力が備わっていると考える事ができます。
楽しい場面を想像すると、ワクワクした感情が湧き上がってきます。身体が軽くなった感じにもなります。
逆に辛い場面を想像すると、嫌な感情が湧き上がり、胸の辺りが痛くなります。
不安になるのも、不安になる場面を想像したため、不安な感情が湧き上がった事になります。
このようにどんな場面を想像するかは自由で、自分で選ぶ事ができます。
しかし、自由に選んでいると自覚している人は少ないかもしれません。
例えば、人から仕事の依頼を受けた時、忙しくなった場面を想像すると辛くなり、断る事になるかもしれません。
反対に、新しい事に挑戦している場面を想像すると楽しくなり、引き受けてもいいと思うかもしれません。
ただ、依頼を受けた時に自動的に浮かんでくるので、自分で自由に決められないと思うかもしれません。しかし、これは、これまで培ってきた体験経験を元に、自動的に瞬時に浮かぶように脳が働いているからです。そのため、自分で自由に決められるとは言い難いと考えてしまいます。
ネガティブな人が物事をネガティヴにとらえるのも、体験経験を元に自動的に瞬時にネガティブな状況をイメージするためにネガティヴな感情が湧き上がります。
脳は、自分の安心安全のために働くため、辛い体験が浮かべば、避ける事ができるので、あえてネガティヴな場面を想像するように働きます。
ですから、本当は、瞬時に浮かんだイメージ通りに感情を高ぶらせることもできますが、あえてイメージを切り替えてポジティブな場面を想像することもできるのです。
でも、この時には、感情が動くのを一旦止める意思が必要になります。
冷静になるように意思を働かせ、ポジティブな場面を想像すれば、自動的にポジティブな感情が湧き上がってきます。
感情に流されていると、意志が働かないために、止める事ができず、いつもの自分が出てくる事になります。ネガティヴな人はネガティヴな場面が浮かぶのでネガティヴな感情に動かされる事になります。
一旦冷静にする時間を確保する意思が働けば、自由に場面を選ぶ事ができ、ポジティブな場面を想像することもできます。
自分次第でどのような場面でも想像できるのが、本当のところです。