生とつながる性

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 夫婦関係のトラブルの相談を受ける事があります。
 トラブルの原因は、夫婦の数だけあり、様々です。
 
 結婚生活を続けるうちに、これまで見えていなかったところに気付かされる事になります。
 その過程で、自分との価値観の違いから、衝突する事があります。
 お互いが歩み寄ったり、どちらかが譲ったりしながら、生活していれば、トラブルになることも少なく、平和な生活を送る事ができます。
 しかし、自分の大事にしてきた価値感が、蔑ろにされたり、否定されたり、無視されたりしていると、次第にストレスが大きくなり、トラブルに発展する事があります。
 また、互いに愛し合って一緒になったにも関わらず、その努力を怠り、相手を否定したり、相手から逃げたりするようになる事があります。
 
 こうなると、性生活も疎遠になる場合があり、それが元で、不倫や家庭内暴力など新たな問題が発生してしまいます。
 
 性は、生につながるため、脳の深い部分とつながっています。そのため、その影響が大きく、夫婦関係の破綻にもつながりかねません。

 性的志向や性生活は、繋がりをもって、初めてわかるものです。これも個人差があり、必ずしも一致するとは限りません。
 これにも、お互いが歩み寄ったり、どちらかが譲ったりしながら、互いの努力が必要ですが、理屈ではなく、感覚に直接働くため、その影響は大ききくなります。
 「触れるのも嫌だ。」となってしまっては、取り返しがつきません。

そうなる前に対策を練る必要があります。

 そこで一つ提案になります。

トラブルになったら、手を握ったり、ハグしたりして、話しませんか?

 

 感覚は、感情とつながりやすいため、うまく利用すると、口論にならず、穏やかに会話をする事ができると思います。
 相手の温かさが伝わってくると、その温かさが、温かい感情とつながります。相手を責める冷たさを緩める効果になります。

 これは、脳が一度に2つの感情を味わう事ができないからです。
(例えば、苦しみと楽しみを一度に味わうことはできません。)

 ※感覚を変える事で感情をコントロールすることを、私たちは、日常的に行っています。
 コップに入った冷たい水を飲んでから話す。(冷静さを取り戻す)
 やけ食いをして、気を紛らす。(別の満足で補う)
 机を叩いて、怒りを発散する。(別の痛みに置き換える)

ー具体的にはー
 ①両手を握って相手を見つめる(または、ハグする)
  ※もちろん、合意を得てからです。いきなりでは相手が驚きます。
 ②じっくりと感覚を味わい、温かい感情が湧き上がるのを感じます。
  ※相手に味わっている感覚を伝えるのもよいでしょう。
 ③話したい事を頭の中で一度整理し直してみて、整理ができたら話し始める。
 
もう一度お伝えします。

ー提案ー
トラブルになったら、手を握ったり、ハグしたりして、話しませんか?

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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