学びは自分次第
夫婦関係のトラブルの相談を受ける事があります。
トラブルの原因は、夫婦の数だけあり、様々です。
結婚生活を続けるうちに、これまで見えていなかったところに気付かされる事になります。
その過程で、自分との価値観の違いから、衝突する事があります。
お互いが歩み寄ったり、どちらかが譲ったりしながら、生活していれば、トラブルになることも少なく、平和な生活を送る事ができます。
しかし、自分の大事にしてきた価値感が、蔑ろにされたり、否定されたり、無視されたりしていると、次第にストレスが大きくなり、トラブルに発展する事があります。
また、互いに愛し合って一緒になったにも関わらず、その努力を怠り、相手を否定したり、相手から逃げたりするようになる事があります。
こうなると、性生活も疎遠になる場合があり、それが元で、不倫や家庭内暴力など新たな問題が発生してしまいます。
性は、生につながるため、脳の深い部分とつながっています。そのため、その影響が大きく、夫婦関係の破綻にもつながりかねません。
性的志向や性生活は、繋がりをもって、初めてわかるものです。これも個人差があり、必ずしも一致するとは限りません。
これにも、お互いが歩み寄ったり、どちらかが譲ったりしながら、互いの努力が必要ですが、理屈ではなく、感覚に直接働くため、その影響は大ききくなります。
「触れるのも嫌だ。」となってしまっては、取り返しがつきません。
そうなる前に対策を練る必要があります。
そこで一つ提案になります。
トラブルになったら、手を握ったり、ハグしたりして、話しませんか?
感覚は、感情とつながりやすいため、うまく利用すると、口論にならず、穏やかに会話をする事ができると思います。
相手の温かさが伝わってくると、その温かさが、温かい感情とつながります。相手を責める冷たさを緩める効果になります。
これは、脳が一度に2つの感情を味わう事ができないからです。
(例えば、苦しみと楽しみを一度に味わうことはできません。)
※感覚を変える事で感情をコントロールすることを、私たちは、日常的に行っています。
コップに入った冷たい水を飲んでから話す。(冷静さを取り戻す)
やけ食いをして、気を紛らす。(別の満足で補う)
机を叩いて、怒りを発散する。(別の痛みに置き換える)
ー具体的にはー
①両手を握って相手を見つめる(または、ハグする)
※もちろん、合意を得てからです。いきなりでは相手が驚きます。
②じっくりと感覚を味わい、温かい感情が湧き上がるのを感じます。
※相手に味わっている感覚を伝えるのもよいでしょう。
③話したい事を頭の中で一度整理し直してみて、整理ができたら話し始める。
もう一度お伝えします。
ー提案ー
トラブルになったら、手を握ったり、ハグしたりして、話しませんか?