感情をコントロールする?
震災から10日が過ぎ、被災された方の生活ぶりが報道される機会が増えてきました。
その姿に触れて、心が動かない人はいないと思います。
「何かできる事はないか。」
と思っているところに、募金の話が舞い上がってきました。
当然のように募金をし、ほっとしている自分がいます。
このように私たちは、刺激を受けると、感情が動き、思考を働かせ、行動をします。
これは意識的というよりも無意識的です。
何をどう受け止めるかは、人それぞれ違いますが、刺激に反応していることに変わりはありません。
このように、人から影響を受けながら生きています。
影響をうけるだけでなく、逆に影響を与えていることもあります。
機嫌が悪い時には、笑顔ではいられません。不機嫌な顔でいれば、それを見た人が刺激を受け、いい気分ではいられなくなります。
そして、そんな時は、何もしたくないので、誘われても、
「いやだ。」
と、拒否することがあります。すると、その言葉に反応して、辛い思いをする人が現れます。
このように、何気ない自分の一挙手一投足が、他者に影響を与えていることがあります。
もしかすると、無意識的に他者に影響を及ぼしている事が多いかもしれません。
「どう見られたいか。」
という見方は多くの人がすると思いますが、
「人にどんな影響を与えているのだろう。」
と、私自身もこれまであまり考えた事がありませんでした。
前者と後者の違いは、他者に依存した生き方をするか、自立的に生きるかの違いがあるように思います。
笑顔で明るい生活を目指すのであれば、自ら笑顔で明るい自分を表現すれば、自分と関わる他者もその影響を受け、笑顔で明るくなるように思います。
真面目で誠実な生活を目指すのであれば、自ら真面目で誠実な自分を表現すれば、自分と関わる他者もその影響を受け、真面目で誠実になるように思います。
子どもは、親の言う事ではなく、親のする事をすると言われるように、自らの姿勢がそのまま影響を及ぼしている事がわかります。
(影響を受けやすい人間関係ができている事が前提ですが・・・。)
自分が描く世界がどんな世界なのか、意識することから、自分の世界が生まれるように思います。