戦争と向き合う

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 終戦記念日を迎え、戦争のない平和な世界の実現を願う番組がたくさん放映されました。
 
 番組を制作する側の人たちもきっと戦争を知らない世代であり、その番組を見る私たちの多くは、戦争を知らない人だと思います。
 
 どこまで戦争と向き合う事ができるか、試されているように感じています。

 NHKでは「Z世代と戦争」という番組が放映されました。

その番組の中で、パックンが、

 「不正な戦争に反対するのがアメリカ人で、戦いそのものをやめなさいというのが、日本版反戦意識(日本人)」

 と、日本人とアメリカ人の反戦意識の違いを語っていました。

 敗戦国として多くを失った日本人にとっては、戦争そのものが「悪」ととらえやすいのかもしれません。

 この事は、私の中にもあり、アメリカ人のような正義のためでなく、争いそのものをなくしたいと考えています。

 今の日本政府の立場は、パックンが言うような日本人の意識とは異なり、アメリカに追随し、民主主義を守るためにという正義を振りかざしています。
 自衛のためという正義があるため、防衛費を上げる事になります。
 これでは、戦争に巻き込まれる可能性が高くなってしまいます。

 どんな正義があろうとも戦争そのものが悪だという立場を貫かない限り戦争をなくす事はできないと思います。
 (もちろん自衛のためという正義であっても同じです。)


 心の時代と言われながら、現実的には、物欲にまみれている私たちのように思います。
 戦争を心の問題と捉えた時、私たち一人一人に心の平静さがなければ、物欲にまみれ、葛藤にさいなまれ、平和は訪れないと思います。

家庭の力は家族一人ひとりの力の総意です。平和な家庭生活が送れるのは、家族の一人ひとりの努力によって平和が保たれます。

組織の力は組織一人ひとりの力の総意です。平和な組織での生活が送れるのは、組織一人ひとりの努力によって平和が保たれます。

 場の力は、個の集まりで決まります。

場が、家庭→組織→地域→国→世界と広がっていくだけで、その中にいる一人ひとりの心のあり様が、平和な世界を作り出すのだろうと思います。

 正義を全面に出している人々が多いうちは、戦争はなくならないし、起こり続ける事になります。
 
 私は、パックンが捉えた日本人のような戦争そのものに反対する人が増えない限り戦争はなくならないと思います。

 多様性の時代で、ますます生きづらくなっていると感じる事が多いように思います。その中であっても、平静さを失わず、様々な価値観を受け入れながら生きていく事ができれば、平和な世界が生まれるように思います。
 そのためには、一人ひとりの精神性を高める必要があるように思います。
 
 ガンジーやマザーテレサのように心の中に平和な世界を築いて生きていく人が増えない限り、戦争は、なくならないと思います。

 人類も進化し続けています。

 必ずそのような人が増えていく時代がやってくると思います。

 そのためにも、まずは足元から平和を作り出し、広げていこうと考えています。

 まず、自分自身の心の平静が、一番大事だと思います。
 修養に心がけたいと思います。

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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