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コラム

砂時計の詩

2023年9月15日

テーマ:生き方

コラムカテゴリ:くらし

毎日充実した日々を送りたいと思っています。
 私が毎日続けている読書も一つの取り組みです。

 読んだ本の中に、往年の大女優 山本富士子さんの記事を見つけました。

 亡くなったご主人からいただいたバースデーカードに書かれた 砂時計の詩 についてです。

   砂時計の詩

1 トンの砂が、時を刻む砂時計があるそうです。
その砂が、音もなく巨大な容器に積もっていく様をみると 時は過ぎるものではなく
心のうちに からだのうちに積もりゆくものと、
いうことを実感させられるそうです。
心のうちに からだのうちに積もりゆくもの

 この詩を読まれた山本さんは、

 「私はこの言葉に出合うまでは、時は過ぎ去るものと考えていました。 こうしてお話ししている間も刻々と過ぎていきます。 だからこそ、その一瞬一瞬を大切に、いい刻を自分の心や体の中に積もらせていくことが大事で、それがやがて豊かな心やいい人生を紡いでいってくれる。
そう受け止めて、一日一日を精一杯生きることの大切さを 改めて実感させられました。
とても感動したものですから小さな紙に書いて、お財布に 入れていつも持ち歩いているんです。」
 『1日1話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』

 言葉には今まで身につけていた考えを一瞬のうちに変える素晴らしい力があることがわかります。

 1トンの砂が、落ちて積もっていく様子は、容易に想像する事ができます。その量を実感する事ができれば、かなり共感できる人が多いと思います。

 この砂時計は、島根県大田市にある「仁摩サンドミュージアム」で、観光スポッ トとしても有名な世界最大の一年計砂時計「砂暦(すなごよみ)」を実際に見た人が感動されて作られた詩だと思います。
 しかし、実物を見ていない私でも砂が積もっていく様子を容易に想像する事ができます。

 そして、山本さん同様、充実した毎日の積み上げが、私自身だと感じる事ができました。

 どんな言葉に出会うかを、自分で決める事ができるのが、読書だと思います。

 時間の流れに流され、その時々の出来事に流され、出会う人に振り回されることに多くの時間を費やしている私たちではないでしょうか。

 そんな生活の中で、言葉を選ぶことのできる読書は、自分を磨く材料になります。

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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